
山本由伸(写真:AP/アフロ)
MLBもシーズン中盤となっているが、ロサンゼルス・ドジャースに所属する山本由伸投手が一時の不調から脱し好調モードとなっている。
6月26日のロッキーズ戦、7月2日のホワイトソックス戦と圧巻の投球で2連勝し、防御率も2.51でランキング3位に浮上している。
シーズン後半戦の活躍次第では、全米野球記者協会に所属する60人の記者が投票して決める「サイ・ヤング賞」の受賞もありえるといえるだろう。
日本人初となるサイ・ヤング賞受賞なるか
2024年はタリック・スクーバルとクリス・セール、2023年はゲリット・コールとブレイク・スネル、2022年はジャスティン・バーランダーとサンディ・アルカンタラがサイ・ヤング賞を受賞しているが、実力的に山本は全く劣っていない。
26歳という年齢を考えれば、日本人初となるサイ・ヤング賞受賞はもちろん、そのキャリアにおいて複数回受賞の可能性すらあるといえるだろう。
サイ・ヤング賞を受賞するための明確な選考基準はない。
強いて挙げるならば、勝利数や防御率、WHIP、WARといったところか。
山本は現在8勝を挙げているため、最低でもあと7勝を上積みし15勝以上の成績でフィニッシュしておきたいところだろう。
防御率に関して山本は7月3日現在2.51とナショナルリーグ3位につけている。
同じ8勝を挙げているフィリーズのザック・ウィーラーが2.27と山本を上回っており、サイ・ヤング賞を受賞するためには後半戦で彼を上回る成績を残す必要があるだろう。
ちなみにWHIPでもウィーラーが0.91と山本の1.01を上回っており、現時点ではサイ・ヤング賞候補最有力だと判断できる。
山本はこのウィーラーとパイレーツのポール・スキーンズ、ブレーブスのスペンサー・シュウェレンバック、カブスのマット・ボイドらと争うことになる。
6月の不調から完全に脱し2連勝中(12回投球で被安打4の1失点のみ)という状況を踏まえれば、十分にサイ・ヤング賞を狙える位置につけているといえる。
果たして山本は日本人選手初となるサイ・ヤング賞の受賞ができるのか。
そしてドジャースを2年連続ワールドシリーズ制覇に導くことができるのか。
今後の活躍に期待しよう。
山本の次回登板は7月8日のブリュワーズ戦を予定している。
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