
フライブルク堂安律が佐野海舟所属マインツとの上位対決で圧巻アシスト!W杯を決める代表戦でも期待大!
写真:堂安律(提供:ANP Photo/アフロ)
3月15日、ブンデスリーガ第26節「マインツ対フライブルク」の一戦が行われ、2-2の引き分けに終わった。
フライブルクは前半終了間際に退場者を出し数的不利となったマインツを突き放すことができず、悔しいドローとなった。
フライブルクの堂安律、マインツの佐野海舟は共にスタメンフル出場を果たした。
数的不利のマインツ相手に悔しいドローも圧倒的なプレーを見せた堂安
今季公式戦8得点6アシストと素晴らしい数字を残している堂安は、そのキャリアの中で最もプレーのキレが鋭い時期に入っているといえる。
マインツとの試合でも再三鋭いドリブル突破を成功させ、エリア内に高精度のクロスも送っていた。
相手チームからすると間違いなく「危険な選手」であり、このマインツ戦でもドリブルからのクロスで同点に追いつくアシストを記録している。
すでにブンデス内において一定以上の評価を得ている堂安は、キーマンとして相手チームから激しいマークをされる存在だ。
この試合でも同様にボールを持った瞬間に激しくプレスをかけられるシーンが多々あったが、堂安は何度もそのプレスをかいくぐりチャンスを演出していた。
日本代表におけるWB起用は「あり」なのか、それとも「なし」なのか
堂安はネームバリューではブライトン所属の三笘薫やレアル・ソシエダ所属の久保建英に劣るかもしれないが、実力では遜色ないレベルと言っても過言ではないだろう。
その運動量と当たり、気持ちの強さなどを踏まえた「心強さ」でいえば彼ら2人すら凌駕するレベルだといえるかもしれない。
しかし、そんな堂安は日本代表においてWBのポジションでプレーする機会が増えた。
代表が「3-4-2-1」のフォーメーションを多用していることから、WBのポジションができたからだ。
このフォーメーションのメリットはいくつもあるが、「豊富な2列目の選手をより多く起用できる」というメリットが最も大きいだろう。
CFの下には2枚のポジションしかないが、左右のWBにも攻撃的な選手を起用できるわけだ
特に押し込む時間が多くなる対アジア勢との試合で重宝するフォーメーションとなるが、WBは攻撃的なWGのポジションよりも当然ながら守備の割合が多くなる。
堂安は激しい守備もできるため適任ではあるが、それでもサイズの小ささやSBのポジションでの守備力はそれほど高くはない。
W杯本番を考えるのであれば、以前のように「4-2-3-1」のWGで起用するのが最も適しているといえるだろう。
とはいえそうなれば久保建英や伊東純也といった選手たちからポジションを奪わなければならない。
スタメンを譲り後半からのジョーカー役としても十分に機能するが、そうした起用法がもったいなく感じるほど現在の堂安はハイレベルだ。
W杯出場を決めた後に森保監督が堂安にどのような役割を与えていくのか、その起用法に注目だ。
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