
北口榛花(写真:ロイター/アフロ) 8月10日(日本時間8月11日2時40分頃)、パリオリンピック陸上競技女子やり投げ決勝が行われる。 この決勝には、金メダルの期待がかかる北口榛花と自己ベストに近い投てきで見事決勝に残った上田百寧が出場する。
実績ある選手が予選敗退も金メダルを争うライバルは多い
パリオリンピックにおける女子やり投げ競技では、実績ある選手が何人か予選落ちとなっている。 2019年と2022年の世界陸上で優勝しているK.L.バーバーと2017年と2019年の世界陸上で銅メダルを獲得している呂会会が予選落ちとなっている。 どちらの選手も67mを超える自己ベストを持っており、北口のライバルとなりえただけに、ライバルが少なくなったといえるだろう。
バーバーや呂会会はいないが、それでもライバルは多い
決勝に駒を進めた12人の中には、北口の記録を超える可能性がある選手も多数存在する。 予選1位(65m52)で通過したポーランドのM.アンドレイチクは、東京オリンピックの銀メダリストだ。 予選ですでに65mオーバーの記録を出していることからも、決勝でも同じように65mを超える記録を出す可能性が高いとみて良いだろう。 コロンビアのF.D.ルイス・フルタドも2023年の世界陸上で銀メダルを獲得しており、6位のオーストラリアのM.リトルも2023年世界陸上で銅メダルとなっている。 そのほかにも、予選で64m57という記録を出したクロアチアのS.コラク、64m22の記録を出した南アフリカの64m22 J.ヴァン・ダイクも北口と金メダルを争うレベルにあるといえるだろう。 過去の実績やパリオリンピックの予選を踏まえれば、前述した5人が金メダルを争うライバルとなることだろう。
北口のコンディションは上々。疲れもなく金メダルが期待できる状態
北口はパリオリンピック前の6月にコンディションを崩し国際大会を欠場しているが、現在では「動く状態にはなっている」とコンディションは上向き傾向だ。 さらに、投てき1発を予選が通過できたため、疲労感もそれほどないはずだ。 強力なライバルが複数いるものの北口も十分に金メダルを狙えるだけに、決勝でのビッグスローを期待しよう。
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