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2位でも“さすらいの侍”小平智は満足せず 「PGAツアーだと20位ぐらい」

堂々のプレーで2位に入った小平智(撮影:藤井孝太郎)

<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 最終日◇14日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7096ヤード・パー71>

今年は米下部ツアーを主戦場にしていた小平智は、国内ツアーはこれが今季2試合目。6バーディ・1ボギーの「66」で回りトータル16アンダー・2位タイに入り、日本では2019年の「マイナビABCチャンピオンシップ」以来となるトップ3に入った。

「1番でバーディが獲れて、最初からいい感じでスタートが切れたので気持ちよく回れましたが、15番の3パットが悔やまれる。それ以外はいいゴルフが出来ていたと思います」

2018年「RBCヘリテージ」で米ツアーを制した。しかし、今季の米下部ツアーでは、9試合に出場して予選落ち6回(棄権1試合)。浮上のきっかけをつかむため、日本に帰ってきた。以前は苦手な印象があったザ・ノースカントリーゴルフクラブを回るのも6年ぶり。「帰ってきてからコースの印象が違いましたし、そのなかでも以前はイヤだなと思っていたホールでもそう思わなくなっていた。その点では成長できていると思います」。海外で揉まれた経験がこの大会に生きた。

開幕前には「この大会で自信をつけたい」と話していた34歳。2位タイと好成績を残した。「順位的には自信がつく順位」と胸を張る一方で、厳しい言葉も続ける。「PGAツアーの選手がここでやったらどれぐらいのスコアが出るのかなと考えると、イメージでは10打くらいトップとは離れている。アメリカでこのスコアだと20位ぐらい。もう少しできたかな」。海外をさすらう侍に“満足”という二文字はない。

予選ラウンドは“盟友”の石川遼、岩田寛とプレーし、気分転換もできた1週間になった。「こういう試合を多くして自信をつけて、また海外に行きたいと思います」。次戦は8月8日に開幕する国内ツアー「横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~」。それ以降は限定的な出場権を持つDPワールド(欧州)ツアーへの出場を視野にいれながら、スケジュールを立てていく。(文・神吉孝昌)

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