今季6勝目のネリー・コルダ、パーオン率「17位➡1位」の理由はアイアンシャフトの硬め番手ずらし【WITB】
<ミズホ・アメリカズオープン 最終日◇19日◇リバティ・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>
先週、連勝記録が「5」で止まっていた、ネリー・コルダ。「ミズホ・アメリカズオープン」最終日は、最終ホールで今季2勝のハンナ・グリーン(オーストラリア)と並んで迎えたが、ここでグリーンがボギーを叩き勝利が決まった。トータル14アンダーのネリーが今季6勝目(通算14勝目)で、再び勝利数をカウントし始めた。
「ハンナと一日中対決したようなものでした。今日はベストなプレーではなかったけど、バックナインでは懸命に戦いました。ハンナと同じステージに立てたことは本当に素晴らしかったです。彼女のことは親友だと思っているし、彼女との対決はとても楽しかったです」(ネリー・コルダ)
本調子ではない中で手にした勝利だが、その安定感を支えるのが、昨季より向上した部分。今季のパーオン率は「75.99%」で1位(昨季は17位)、パーオンホールの平均パットが「1.74」で3位(昨季は5位)となっている。契約する米国テーラーメイド広報は、パーオン率向上の背景はアイアンシャフトの「ハードステップド(硬めの番手ずらし)」にあると明かす。
「彼女は2023年シーズン初めにチーム・テーラーメイドに加入して以来、『P770』と『P7MC』のコンボセットを使用。『P770』の5番と『P7MC』の6番~PWにした理由は、高さとスピンを生み出すために『P770』を選択し、より高い作業性を求めて『P7MC』を選びました。彼女のアイアンに決定的な変化が訪れたのは、2023年にフェニックスで開催された『LPGAドライブ・オン選手権』で、テーラーメイドのツアー担当者がアイアンにハードステップドを施し、ドローを最小限に抑え、わずかに硬くしました。この変更以来、ネリーは世界で6勝を挙げています」(同社広報)
硬めに番手ずらしにした分を補正するためか、ネリーのアイアン長さは5Iも7Iも僅かだが1/16㌅(0.0625㌅)長めの設定。いずれのアイアン番手にもトゥルーテンパーが傘下におさめるエアロテック社『SteelFiber i80 cw』のハードステップド対応が取られていた。
【ネリー・コルダの同社使用ギア】
1W:Qi10 MAX(表示10.5、リアル10° Diamana GT 60S 45.1875㌅ D1.5 ツアーベルベット58 RD下巻き1重)
3W:ステルス2(15° Ventus Red 7S)
7W:ステルス2(21° Ventus Black 7S)
5I:P770 (25.5° SteelFiber i80 cwハードステップド 38.0625㌅ C9 ツアーベルベット58 RD下巻き1重)
6I~PW:P7MC(7I:32° SteelFiber i80 cwハードステップド 37.0625㌅ C9 ツアーベルベット58 RD下巻き1重)
A,SW:MG4(50SB,54HB SteelFiber i95 cw 35.8125㌅ C9 ツアーベルベット58 RD下巻き1重)
BALL:TP5x
【ネリー・コルダの番手別キャリー】
Qi10 MAX 10.5°ドライバー➡ 252ヤード
ステルス2 15.0° 3番ウッド➡ 232ヤード
ステルス2 21.0° 7番ウッド➡ 218ヤード
ハイブリッド➡ 200ヤード
P770 5番アイアン➡ 185ヤード
P7MC 6番アイアン➡ 169ヤード
P7MC 7番アイアン➡ 154ヤード
P7MC 8番アイアン➡ 144ヤード
P7MC 9番アイアン➡ 135ヤード
P7MC PW➡ 124ヤード
MG4ウェッジ50°➡ 113ヤード
MG4ウェッジ56°➡ 98ヤード
60°ウェッジ➡ 83ヤード
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