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【Tリーグ】「がんばろう北陸」松平健太が劇的勝利 金沢ポート猛追でプレーオフを懸けた戦いは混戦模様
<卓球・ノジマTリーグ2023‐2024シーズン 日程:2月10~12日 場所:那覇市民体育館、奥州市総合体育館>
2月10~12日でノジマTリーグ2023-2024シーズンの試合が男女計4試合が行われた。
2/12(月)岩手県奥州市で開催された金沢ポート-静岡ジェードの試合は、キャプテン・松平健太(金沢ポート)がビクトリーマッチで勝利し、プレーオフ進出のためには1敗もできない背水の陣で挑んだ試合で、チームに勝利を呼び込んだ。
一敗もできない金沢ポート
Tリーグ新規参入一年目同士、意地と思いがぶつかりあった。
今季レギュラーシーズン最終戦となった静岡ジェードは、勝てばプレーオフ進出に近づき、金沢は敗れた時点でプレーオフ進出がなくなるという状況。
第1マッチは、今シーズンのTリーグを席巻した龍崎東寅/森薗政崇(静岡ジェード)ペアが、チェンジンチー/リャオチェンティン(金沢ポート)の国際ペアを下して、静岡ジェードが先制する。
続く第2マッチは、チェンジンチーが得点力の高いサービスを効果的に使い、横谷晟(静岡ジェード)をストレートで下す。
第3マッチでは、山形県出身の五十嵐史弥(金沢ポート)が、同じ東北・岩手県奥州市の1,162人の声援を力に変え、粘りに粘って森薗をフルゲームの末に撃破。金沢がマッチカウント2-1で勝利に王手をかけた。
このまま勝負を決めたい金沢だったが、第4マッチでは松下大星(静岡ジェード)の裏面バックハンドのコースを厳しく打ち分け、松平健太(金沢ポート)に、ゲームカウント3-1で勝利。マッチカウント2-2で静岡に追いつかれ、勝負は5番のヴィクトリーマッチにもつれ込む。
松平「1ゲームだから勝てた」
選手起用に注目が集まったヴィクトリーマッチには、松下と松平が第4マッチに続いて出場。1ゲーム勝負の緊張感につつまれる中、松平が中盤に4ポイント連取で流れを掴み、リードを保ったまま11-8で勝利。
試合後、「今日の松下選手には正直、普通の5ゲーム制なら勝てなかった。1ゲームというTリーグルールだから勝てた」と振り返った松平。負ければプレーオフ進出の可能性が消滅する状況の中で、第4マッチ敗北後に冷静に気持ちを切り替えて臨んだキャプテンが、金沢ポートに勝ち点3をもたらした。
写真:松平健太(金沢ポート)/提供:T.LEAGUE/アフロスポーツ
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