ランニングこそゴルフ上達への近道

左からプロゴルファー・篠 優希、タレント&ランナー・佐野千晃

ランニングとゴルフの密接な関係性

「ツアーで戦っていくには、連戦でもバテないフィジカルを作ることが非常に重要。だからこそ、トレーニングではランニングをしっかり取り入れて体力維持、そして飛距離を伸ばすための筋力アップを図っています」と語るのは、プロゴルファー・篠 優希。プロアスリートの世界に身を置いている場合、当然のようにランニングは日常にあるようだ。学生時代は元陸上部というタレント&ランナーの佐野千晃は「ランニングすることで脳も活性化し、疲労も軽減します。18ホールプレーしても疲れにくく、それがゴルフの上達につながるはず」と言う。
そこで、効果的なランニングをするためにも足にちゃんとフィットするシューズ選びがマストになってくる。今回紹介する足型測定サービス〈フィートアクシス〉は3D計測器を使用し、1.3万足というデータから足型に合うランニングシューズをピックアップ。スーパースポーツゼビオ東京御茶ノ水本店でスポーツシューフィッターとして活躍する小笠原槙治氏は「ランニングシューズの性能を活かすためにも、個人個人に適正なモデルを選ぶことが大切です」と力説する。

身体と地面を繋ぐランニングシューズの重要性は言わずもがなだろう。なぜなら、ここの選択を疎かにすれば、自分のパフォーマンスを最大限に発揮できない。ゴルフ上達への道からは大きく遠ざかってしまう。

いざ、〈フィートアクシス〉を使ってみると「足長」「足幅」「甲の高さ」「土踏まずのタイプ」という4つのデータが明らかに。特に「土踏まずのタイプ」に関して、篠はプロアスリート特有の「ニュートラル」。一方、佐野は約7割の人が属する「平ら」のアーチ形状という分析結果となった。

「人間の足の骨は体重を支え、バランスを取り、最適な歩行ができる構造になっています。それがアーチという弓なりの形状になりますが、篠プロはまさにアスリートの足。アーチがかなりしっかりできています。佐野さんはアーチが小さいですが、この状態の方はランナーの方にも多いです。理想のアーチをインソールでつくっていくことで、適正なパフォーマンスが発揮できるようになるでしょう」(小笠原氏)

いざプレートを使った動的分析へ

足の形状がわかったところで、次はプレートの上を片足3回ずつ歩き、運動時の体重のかかり具合や負荷を分析する。

「プレートがあると、意識してしまい不自然な動きになりがち。より正確なデータを取るために片足それぞれ3回ずつ計測します」(小笠原氏)

歩行による動的分析では、篠は左足の負荷が強く、これは右打ちのゴルファーに見られがちなデータ結果とのこと。佐野は左右におけるバランスの良さがランナーならでは、ということだ。

「たまに左膝に痛みが出たりするのは、こういった左右のバランスの悪さから来ているのだとわかりました」(篠)

「自分がどういったバランスで歩いているのか可視化できるのは、非常に参考になります」(佐野)

そして、足のデータ分析は一通り終了。あとは、〈フィートアクシス〉が最適なシューズを導き出してくれる。

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