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今季は残り3試合 申ジエが女王レースで山下美夢有に2.32pt差と肉薄「一打一打が貴重な時期」

ポイントランキング1位に返り咲いた申ジエ。白熱の女王争いが繰り広げられている(撮影:鈴木祥)

<TOTOジャパンクラシック 最終日◇5日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>
 
同じ太平洋クラブ 美野里コースで行われた2020年を含め大会3勝を挙げている申ジエ(韓国)は、3日目を終えてトップとは7打差のトータル13アンダー・19位タイ。最終日は前半だけで1イーグル3バーディと5つ伸ばし、優勝も見える位置で折り返した。後半に入って少し勢いが落ちたものの、終わってみれば、優勝した稲見萌寧とは2打差のトータル20アンダー・4位タイと存在感を見せて大会を終えた。

「全体的に良くないとこのスコアは出ないと思います。技術よりは集中力が良かった」と最終日の「65」を振り返る。前半の7番パー4では、残り77ヤードから54度のウェッジを直接カップインさせてイーグル。「5、6年前にも同じホールで同じ距離で入りました。今年も入ってほしい気持ちが強かったんですけど、本当に入って鳥肌が立ちました」。
 
年間女王を争う山下美夢有と同組で直接対決となったが、山下が27位タイ、ジエが4位タイで終えたことで、メルセデス・ランキングで山下にわずか2.32ポイント差と肉薄。「最近一緒にプレーすることが何回かあって、避けたい人と逆に一緒にやる!っていうのもあって、一緒にプレーできて良かったです」と昨季の年間女王、山下を意識している。
 
今季は残り3試合。ジエはこれまでにツアー通算28勝(メンバー登録前の勝利除く)を挙げながら、意外にもまだ日本で賞金女王も合わせて年間女王を獲ったことはない。「最後まで分からないのがゴルフだし、一打一打が貴重な時期に来ているのは、山下さんも同じだと思います。結果として1位ではなく、一打一打に集中していくことが大事。今週は特に集中してできたと思います」と、ジエの年間女王への思いは強い。
 
そして、「最後の2試合が4日間試合なので、私は30代だから(笑)。体を休めながら出ます」と、体調を整えながら残りの試合に全力を注いでいく。元世界ランキング1位は韓国ツアーの賞金女王、米ツアーの賞金女王に続き、日本で3つ目の“女王”タイトルを目指す。

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