「やったー!みたいな(笑)」 稲見萌寧がイーグル・バーディ上がりで見せた勝利への執念
<TOTOジャパンクラシック 3日目◇4日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>
あのときの強さが戻ってきた。2020-21年シーズン女王の稲見萌寧が1イーグル・6バーディ・1ボギーの「65」で回り、トータル19アンダーまで伸ばし首位と1打差の3位で最終ラウンドへと向かう。
3番で幸先よくバーディが先行するが続く4番でボギー。ここで逆にスイッチが入った。「伸ばし合いの中で落としちゃったのはもったいないなとは思っていたのですが、そこから頑張ってバーディをいっぱい獲らなきゃ」と奮起。7番、8番を連続バーディとし後半に入ると圧巻の5アンダーで回りきり、畑岡奈紗と桑木志帆の背中に食らいついた。
「みんな伸びているな」とバーディ合戦の状況は把握していた。「1日でもブレーキがかかると厳しいので、きょう伸ばせたのは大きかった」。17番パー5ではチップインイーグル、最終ホールでもバーディを奪取し「やったー!みたいな感じ(笑)」と力のこもったガッツポーズを繰り出した。後半の大まくりで昨年8月以来のツアー優勝も見える位置で終え、「自分の中ではよくなっている」と未勝利期間に終止符を打つ手応えが戻ってきた。
最後のバーディで最終日最終組の権利を勝ち取り気合じゅうぶん。「すごく気にはしていないけど、やっぱりいいところにはいたいので、それはいいかなと思います。追う立場のほうが楽だと思う」と、自身の勝ちパターンは理解している。「いけるだけいきたいなと思います」。勢いそのままに、逆転で米ツアー初優勝を狙う。
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