オリックス山本由伸、日本S第6戦が日本球界ラスト登板か プライドをかけた魂の投球に期待
写真:山本由伸 (AP/アフロ)
オリックスのエースであり、侍ジャパンのエースでもある山本由伸が、いよいよ日本球界を巣立つ時が来た。
来季はメジャーリーグへのチャレンジが濃厚となっているため、11月4日に行われる日本シリーズ第6戦の投球が日本球界ラスト登板となる可能性が高い。
負ければ阪神タイガースが日本一となるこの絶対に落とせない試合で登板予定となっているため、その投球に大きな注目が集まっている。
優勝阻止だけでなく第1戦で7失点KOされたリベンジマッチでもある
3年連続でパ・リーグの投手四冠を達成し、同じく3年連続沢村賞も獲得した山本由伸にとって屈辱の降板となったのが、10月28日に行われた日本シリーズ第1戦だ。
4回までは毎回走者は出すものの粘り強い投球でスコアボードに「0」を並べていたが、5回以降一気に捕まった。
5回に4失点すると、6回にも3失点し完璧にKOされた。
投球や牽制の癖を盗まれたとの意見もあるため、山本は何かしらの対策を立てて第6戦に臨まなければ同じ結果になる可能性もあるだろう。
ロッテとのCSファイナルでも7回を投げ5失点と打たれており、大舞台に弱いイメージが付き始めている。
この第6戦で同じようにKOされれば、メジャー移籍にも悪影響が及ぶ可能性がある。
しかし、なにより山本自身のプライドがそれを許さないだろう。
日本球界ナンバーワン投手のプライドを守るためにも、日本球界ラスト登板となる可能性が高いことからも、一球入魂の「魂の投球」を見せてくれるはずだ。
日本一に王手をかけた阪神は非常に大きなモチベーションでこの第6戦に臨むことだろう。
ただし、第6戦と第7戦はオリックスのホームである京セラドームで行われる。
山本由伸が圧倒的な投球を見せオリックスを勝利に導けば、第7戦はオリックス有利となるのも確かだ。
「さすが日本ナンバーワン投手だ」と称賛されながらメジャーにチャレンジすることになるのか、それとも評価を下げてしまうのか。
今後メジャーリーグで活躍するだけでなく侍ジャパンのエースとして長年活躍するためにも、この日本シリーズ第6戦は絶対に負けられない。
山本由伸にとって「野球人生におけるターニングポイント」となる試合であるのは間違いないだろう。
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