涙するキャディとスマイルハグ…リ・ハナが笑顔いっぱいの初優勝 日本語で決意「2勝目、3勝目を目指して頑張ります」
<樋口久子 三菱電機レディス 最終日◇29日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード・パー72>
リ・ハナ(韓国)が、トータル9アンダーで並んだ山下美夢有、仁井優花との三つ巴プレーオフを1ホール目のバーディで制した。正規の18ホールは、この日のベストとなる「67」を記録。2日目終了時につけられていた5打差をひっくり返しての、レギュラーツアー初優勝だった。
1番で奪ったバーディから、ボギーフリーで5つ伸ばして迎えたプレーオフは18番パー5で実施。フェアウェイからのセカンドショットは、プレッシャーがかかる場面で会心のショットとなった。花道の左からグリーンへ運び、2オンに成功。7メートルのイーグルパットは、わずかに外れたものの見事なジャストタッチで、あとは流し込むだけ、というものだった。そしてバーディを奪えなかったライバル2人の前で、ウイニングパットを沈めた。
優勝の瞬間は両手を広げてガッツポーズを作るとニコリ。そして感極まって涙していたキャディのもとに歩み寄り、ハグでよろこびを分かち合った。優勝者の証、白いブレザーに身を包んだ表彰式では、ちょっぴりたどたどしい日本語で堂々のスピーチ。大会関係者やギャラリーに感謝を伝えたあと、「初優勝できて本当にうれしい。いつも応援してくださったファンのみなさま、家族…。これから2勝目、3勝目を目指して頑張りますのでたくさんの応援よろしくお願いします」と、この後のさらなる飛躍を宣言した。
ハナは2021年6月のプロテストに合格。20-21年シーズンには下部のステップ・アップ・ツアーで3勝を挙げた。これで賞金ランク1位になり、翌年のレギュラーツアー前半戦出場権を得ると、この年はメルセデス・ランキング54位に。同ランク51~55位に与えられる前半戦チケットで、今季は開幕を迎えていた。
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