
健常者がプロの指導で車いすテニスを体験。「あと一歩で届くのに届かない」難しさを経験<SMASH>
3月19日に『車いすテニス体験会』が、公益財団法人吉田記念テニス研修センター(TTC)で開催された。このイベントは、TTCと橋本総業ホールディングス株式会社とが「テニスを通して『安心安全な地域づくり』『全ての人に健康と福祉』を創出する」というテーマのもと2021年度に開始した協働事業の第5弾である。
障害の有無にかかわらず、テニスでつながり多様性についての理解を深め、共生社会の実現に向けた企画となっている。橋本総業HD所属の森崎可南子プロとコーチで元プロテニスプレーヤーの小畑沙織氏、そしてプロ車いすテニス選手でパラリンピアンの齋田悟司プロが指導者として登場。健常者が車いすテニスを体験する機会となった。
参加者は車いすテニス車の操作を学び、実際にラケットを手にして車いすテニスにも挑戦した。参加した小学4年生の女の子は「車いすテニス車の操作がとても難しかったけど、とても楽しかった。ラケットを持ってボールを打つことも、とても難しく、あと一歩で届くのに届かない、この挑戦が楽しかったです」と苦戦しながらも楽しんだ様子だ。
指導にあたった、齋田プロ、森崎プロは「健常のプロと車いすプロが垣根を越えて一緒にコーチングをする機会は今までになく、今後もこのような機会を積極的に作り、共生社会の実現に向けタッグを組んでいきたい」と話した。
また、小畑氏は選手に向けて、「コロナ禍、当社の選手たちは年間を通したこの協働事業にて、社会貢献の意識が高まりました。アスリートとして恵まれた環境でプレーができていることへの感謝と、日頃からの応援してくださる方々へ素晴らしいプレーで恩返しができるよう頑張って欲しい」と語った。
テニスを通した地域活性化となるこのようなイベントは、今後も広がってほしい。
構成●スマッシュ編集部
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