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マリーが700勝を達成!ビッグ3に続き4人目の快挙。「昨年の終わりに自分に課した目標」<SMASH>

インディアンウェルズ1回戦でダニエル太郎に逆転勝利して700勝を成し遂げたマリー。(C)Getty Images
現在開催中の男子テニスツアー「BNPパリバ・オープン」(3月10日~20日/アメリカ:インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000)は現地3月11日にシングルス1回戦が行なわれ、元世界ランク1位のアンディ・マリー(イギリス/現88位)が予選勝者のダニエル・太郎(106位)に1—6、6—2、6—4の逆転勝ち。これによりマリーは現役男子選手で史上4人目となるツアー通算700勝の快挙を達成した。

今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場しているマリー。ダニエルとは1月の全豪オープン2回戦、2月のカタール・オープン1回戦に続く今季3度目の対戦。全豪ではストレート負けを喫したものの、カタール大会ではリベンジに成功した。

そして迎えた3度目の対決は序盤から両者が互角のストローク戦を展開。だがマリーが徐々にダニエルの力強いショットに押され、流れをつかめずに第1セットを落とす。

それでも第2セットに入ると今度はマリーが息を吹き返し、第1ゲームから5ゲームを連取してセットオールに。ファイナルセットでは0−2とリードを許すも2度のブレークに成功して1時間58分の接戦を制した。

2015年のマイアミ大会で500勝、翌16年のシンシナティ大会では600勝達成と、順調に勝ちを積み重ねていたマリー。ところが、それ以降は長らく臀部のケガに悩まされ、2度の大手術を経てツアーに復帰。約5年半で149試合をこなし、ついに700勝の大台にたどり着いた。

ちなみにツアー通算700勝はこれまでロジャー・フェデラー(スイス/27位)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/2位)、ラファエル・ナダル(スペイン/4位)の3人しか達成していなかったが、今回の勝利で晴れてマリーが仲間入り。これで700勝達成者は「ビッグ4」の4人となったわけだ。
そんな節目の記録を打ち立てた34歳の元世界王者は「キャリアの中で、僕は必ずしも試合の勝利や数字にこだわっていたとは言えないよ」と振り返りつつも、素直に喜びを表現した。

「700勝は昨年の終わりに自分に課した目標だったんだ。ここ数年、どれだけ大変だったかを知っているから、とても意味のあることだ。多くの勝利を積み重ねてきた。もちろん、ここで勝ててとてもうれしい。700勝という数字を達成することは、本当に素晴らしいことだよ」

それでも会見の最後には現状に満足せず、今後も更なる高みを目指し続けていくことを誓った。

「次は800勝を目標にしようと思う。年齢を重ね、キャリアの終わりに近づくにつれて、達成したいマイルストーンが出てきている。今となっては記録のことも考えているよ。僕の周りにいる、この数字に近い選手たちを見ているんだ。もっと上を目指そう、もっと勝とうというモチベーションや励みになる」

なお、初戦を突破したマリーは2回戦で第31シードのアレクサンダー・バブリク(カザフスタン/33位)と対戦する。少しでもランキングを上げるべく、今大会では上位進出を狙いたいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】全豪OPで快進撃を演じたダニエル太郎の厳選フォトギャラリー

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