大坂なおみが初優勝した思い出の地で、17年全米女王に逆転勝利し2回戦に進出<SMASH>
女子テニスツアー「BNPパリバ・オープン」(3月9日~20日/アメリカ:インディアンウェルズ/ハードコート/WTA1000)は現地3月10日にシングルス1回戦を実施。大坂なおみ(世界ランク78位)が、スローン・スティーブンス(アメリカ/世界ランク38位)と対戦し、3−6、6−1、6−2の逆転で勝利を手に入れて2回戦に駒を進めた。
大坂にとってインディアンウェルズは2018年にツアー初優勝を果たした思い出の大会で、今年の全豪オープン3回戦で敗れて以来の大会出場となる。対するのは、2017年の全米女王のスティーブンス。キャリアハイは3位で、2月に開催された大会で今季初優勝を果たしている。今年、元アメリカ代表のサッカー選手と結婚し、公私ともに順調だ。
対戦成績は2勝0敗でスティーブンスがリードだが、最後の対戦は2018年WTA最終戦まで遡る。強い風が吹く中、実力者同士が相まみえる1回戦が開始された。
大坂のサービスで始まるが、強く吹く風に悩まされてサービスとストロークが不安定になりブレークされる。しかし、リターンでは攻撃的に打ち込んで、すぐにブレークバックに成功。大坂がパワフルなショットを打ち込み、スティーブンが高い守備力を見せる展開。大坂が3−1とリードするが、ラリーになると少しずつミスが増え始める。デュースが何度も繰り返された2ゲームを取り切れず、第1セットを3−6で失った。
第2セットに入ると、大坂の力強いリターンが効果を発揮。相手を左右に動かしてラリーでも主導権を握り4−0とリード。6−1で第2セットを取り、ファイナルへとつなげた。第1セットでは26本出ていたミスも、第2セットはスティーブンスと同じ9本に抑えられていた。
ファイナルは、ダブルフォールトの数が増えて0−2とリードされるが、挽回して2−2に。第5ゲームでは激しいラリーが繰り広げられたがしっかりキープ。大坂は攻めの姿勢を崩さず、6−2で逆転勝利した。
勝者の大坂は、2回戦で第21シードのベロニカ・クデルメトワ(世界ランク24位)と対戦する。この2人は今年のメルボルン大会準決勝で対戦予定だったが、大坂が棄権したため実現していない。今回が初対戦となる。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】「全力を尽くす」ことをテーマに掲げて挑んだ大坂なおみの全豪OP厳選ショット!
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