ウクライナ侵攻で誹謗中傷の的になったロシアのルブレフ「石を投げられても攻撃はしないよ」と平和訴え
ロシアのウクライナ侵攻がテニス界にも影響を広げている。
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現地時間2月24日、男子テニスツアー『ドバイ選手権』に出場している、世界ランク7位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)は、マッケンジー・マクドナルド(アメリカ/同61位)とのシングルス準々決勝に勝利。その試合後、母国を巡る問題について苦しい心境を明かした。
先週の大会では、ウクライナのデニス・モルチャノフ(複77位)とダブルスペアを組み、優勝を飾っていたルブレフ。英紙『Daily Mail』など複数メディアによると、インターネット上では国籍を理由に、同胞のダニール・メドベージェフ(ロシア/同2位)とともに誹謗中傷を受けているという。
インタビュー内で「こんな時、自分の試合なんてどうでもいいものだと気づく」と話し始めたルブレフは、「いま起きているのは、もっと恐ろしいことだ」とコメント。「世界が平和であり、互いを尊重し、団結し合うことが何よりも重要だと実感している」と率直な心境を明かした。
さらに「地球を、お互いを大切にしなければならない」と見解を述べると、自身への誹謗中傷には、「たとえ石を投げられても、僕は平和を願い、攻撃的な態度に出るつもりはないと示す必要がある」と意思表示。「少なくとも僕には、これが正しいやり方だと思う」と話している。
25日に行なわれた準決勝では、世界11位のフベルト・フルカチュ(ポーランド)に勝利したルブレフ。26日の決勝では、同123位のジリ・べセリー(チェコ)と対戦する。
構成●THE DIGEST編集部
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