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何度も復帰戦が延期になっている元世界3位のティームがインディアンウェルズに照準を合わせる「トレーニングは順調」<SMASH>

ティームは復帰に向けてモチベーションが高まっている。(C)Getty Images
右手首のケガにより長期の戦線離脱を強いられている男子テニス元世界ランク3位のドミニク・ティーム(オーストリア/現40位)。その彼がこのほど母国のテニス専門メディア『Tennisnet.com』のインタビューに応じ、完全復活への意欲を示した。

2020年の全米オープンでグランドスラム初優勝を果たしたティーム。だが、それ以降は苦しい時期が続いている。昨年5月の全仏オープンでまさかの初戦敗退を喫すと、6月のマヨルカ選手権でフォアハンドを打った際に右手首を負傷。それでも検査の結果「手術の必要はない」と診断され、10月にはコートでの練習も再開していた。

ところが復帰を予定していた12月のエキジビジョンマッチは、「まだ準備が整っていない」という理由で欠場。2022年シーズン開幕後も「ATPカップ」と「全豪オープン」の出場を取りやめた。

さらに、エントリーしていた2月初旬の「コルドバ・オープン」も大会開幕直前に欠場を表明。これについてティームは手首の痛みではなく、「拳の間に小さなケガを負ってしまって、靭帯に少し負担がかかっているため」と説明していた。
復帰も秒読みとされている中でなかなか思うようにいかないティームだが、決して落ち込んでいるわけではないという。すでに気持ちを高めているようだ。

「世界3位だった時は、大きなタイトルを争う舞台でプレーし、誰にでも勝てるという自信をもってコートに立っていたんだ。第一の目標は、以前のように再びプレーすることだ」

また、現状についても「ウィーンでのトレーニングは順調で、右手首に関しても完治したのでとてもうれしい」と語った28歳は、今後のプランについて「インディアンウェルズで復帰する見込みだ」と明かした。

そのインディアンウェルズとは3月9日から開催される「BNPパリバ・オープン」(3月9日~20日/アメリカ・インディアンウェルズ/屋外ハードコート/ATP1000)で、ティームにとっては2019年にマスターズ初優勝を飾った思い出の舞台だ。

それだけに何としてもカムバックを果たしたいところなのだろう。万全の状態に持っていけるよう無理せず調整を進めてほしい。

文●中村光佑

【連続写真】足の力を存分に活用する、ティームのスピンサービス

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