
中国女子テニス選手ペンが仏メディアの取材を受ける。消息不明は「コンピュータが故障していただけ」<SMASH>
中国の張高麗(チャン・カオリ—)前副首相による性的暴行を受けたとSNS上で告発した直後に消息不明となり、世間をざわつかせた女子テニスのペン・シューアイ(中国)。その彼女が、現在冬季五輪が開催されている北京市内のホテルで仏『レキップ』紙のインタビューに応じた。テニス系海外メディア『UBITENNIS』が報じている。
中国オリンピック委員会の許可を得て行なわれた今回のインタビューで記者から一時的に消息を絶ったことについて問われたペンは「私は姿を消したことはありません。単にコンピュータが故障していただけです」と強めの口調で回答。
「私の友人やIOC(オリンピック委員会)の方々など、多くの人が私にメッセージを送ってきたのですが、数が多すぎたのでそれらのメッセージに答えるのは不可能でした。ただし、親しい友人たちとは常に連絡を取り合っていましたし、彼らのメールにも答えていました。WTA(女子テニス協会)とも話をしました」と真相を明かした。
一方でペンはSNSでの性的暴行の告発とその投稿が即座に削除されたことについて「あの投稿を受け、外の世界では大きな誤解が生まれました。あの投稿の意味を捻じ曲げて欲しくはありません。そして、これ以上マスコミに騒がれたくはありません。削除したのは自分がそうしたかったからです」と弁明。
また、「海外のメディアのニュースをあまり見ないから、自分が世界中でどれほどの関心を持たれているのか知りませんでした」としつつも、「なぜこんなに大きな問題になっているのかわからないですし、誰かが私に性的暴行をしたと言ったことはありません」と一連の報道を否定した。
なお、『UBITENNIS』によるとペンは2月5日にIOCのトーマス・バッハ会長と会談を行ない、夕食も共にしたという。これについても彼女は「素敵な交流でした」とコメントしたものの、具体的にバッハ氏とどのような会話を交わしたのかは明らかにしなかった。
だが、以前から度々ペンの身の安全を懸念していたWTAのスティーブ・サイモンCEO(最高経営責任者)は今回のバッハ氏との会談や『レキップ』紙のインタビューに対しても違和感を抱いているようだ。
サイモン氏は2月7日に「私たちのペンへの懸念を軽減するものではありません」との公式声明を発表。「我々は当局によるこの疑惑への正式な調査と、WTAがペンと個人的に会う機会を設け、彼女の状況を話し合うことを要求しています」と締めくくった。
文●中村光佑
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