賞金を含めて賠償5億円? ジョコビッチが「不当な扱い」を理由に豪政府を提訴か。隔離ホテルは「ノミやウジだらけだった」
苦境に陥った男子テニスの絶対王者は反撃出るのかもしれない。
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ワクチン免除を巡る法廷闘争の末に国外退去処分となり、現在開催中の『全豪オープン』(ハードコート/グランドスラム)に出場できなかったノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)。現地時間1月17日にはドバイを経由し、母国セルビアのベオグラードへ到着した。
そんななかで、彼がオーストラリア政府に対して、大会で獲得していたとされる賞金230万ポンド(約3億6000万円)も含む、総額320万ポンド(約5億円)以上の賠償を求める可能性が浮上している。現地時間1月19日、英紙『The Sun』など複数メディアが一斉に報じた。
全豪オープンに備えてメルボルン入りした現地時間5日、ジョコビッチはワクチン接種免除の書類不備を理由にビザを取り消された。その後は隔離ホテルに収容され、裁判所に異議申し立てを行ったものの、二転、三転の末に敗訴。大会が開幕した現在もその波紋は収まっていない印象だ。
『The SUN』の記事では、エドアルド・アルトラディ代理人に近い関係者コメントが紹介されており、「ノバクとその家族が、メルボルンの隔離ホテルで粗末に扱われたのは広く知られた話だ。彼の母親は、ホテルがノミやウジだらけだったと明かしている。彼は囚人のような環境下に置かれていたんだ」と話したという。
また、弁護士のトマ・フィラ氏も、オーストラリアでのジョコビッチが受けた扱いを「屈辱的なものだった」と振り返ったうえで、「彼は訴えるべき」と私見を吐露している。
日を追うごとにあらゆる情報が錯そうしているこの一件。テニス界を揺るがした余波はまだまだ収まりそうにない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】オーストラリア退去から母国セルビアへ帰国したジョコビッチの様子
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