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「最悪なブランディングだ」下部大会を軽視するATP会長の発言に選手たちから猛批判「すぐさま解雇されるべき」<SMASH>

下位選手たちの受け皿となるチャレンジャーツアーを軽視するような発言をするガウデンツィ氏。(C)Getty Images
 ATP(男子プロテニス協会)の会長であるアンドレア・ガウデンツィ氏が、チャレンジャーツアーについて「持続可能なものであるとは思えない」と発言し、選手からの批判を浴びている。

 ATPツアーの一つ下のカテゴリーに位置づけられるチャレンジャーツアーは、大舞台での活躍を目指す下位選手たちが、貴重なポイントと生活資金、そして選手としての経験値を得るための重要な存在だ。今年は世界各地で140以上のトーナメントが開催され、時にはスタン・ワウリンカ(スイス)やアンディー・マリー(イギリス)などのメジャー級の選手も出場し、大会を盛り上げた。

 ガウデンツィ氏はそんなチャレンジャーツアーについて、イギリスの経済紙『フィナンシャル・タイムズ』にて「大学のようなイメージで、選手たちにとっては投資のようなもの。早くプロツアーにレベルアップしていくべき」、「あのレベルのツアーが持続可能なものとは思えない。単純にスポンサーや放送権の問題。ファンからの興味、チケットの収入に欠けているからだ」とコメントしている。
  この発言に対し、一部の選手たちはSNS上で衝撃と不満の声を上げた。全豪オープンで2度ベスト8に進出した経験を持つテニーズ・サンドグレン(アメリカ)は「彼が正しいか間違っているかは別として、これは間違いなく最悪なブランディングだ。すぐさま解雇されるべきだろう」と猛烈に批判。また、チャレンジャーツアーでの活動歴が長いノア・ルビン(アメリカ)は、テニス界全体の現状が「手詰まり状態にある」とし「大きな変化をもたらすべきだ」とした。

 さらに、元ダブルス世界1位で全豪オープンのCEOを務めるポール・マクナミー氏は「『大学のようなもので、持続可能ではない』などというガウデンツィ氏のコメントは、選択の余地がない質の高い選手たちに対して非常に失礼なものだ」と批判し、「おそらく彼は、マスターズ1000大会(グランドスラムに次ぐ大きな大会)を2週間ずつに拡大することに集中しすぎているのだろう」と語っている。

 男子テニス界全体を揺るがすこのガウデンツィ氏の発言に関して、ATPからの公式の声明はまだ出ていない。

構成●スマッシュ編集部

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