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負傷離脱のナダルが約4か月ぶりに試合復帰!「自分の望む場所に戻るための道を歩み始めた」<SMASH>

左足のケガで8月にシーズンを終えていたナダルが、17日開催のエキジビションでコート復帰を果たしマリーと熱戦を演じた(写真は2021全仏)。(C)Getty Images
 現地12月17日に行なわれたエキジビション「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」(12月16日~18日/アラブ首長国連邦・アブダビ/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、左足のケガにより8月半ばに2021年シーズン終了を表明したラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク6位)が復帰。アブダビで過去2度の優勝を誇る元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現134位)に3−6、5−7で敗れたものの、ブランクを感じさせないプレーで会場を沸かせた。

 ロジャー・フェデラー(スイス/16位)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)と共に「ビッグ4」とも称されているナダルとマリー。2人が最後に対戦したのは2016年のマドリード・オープン準決勝で、この時はマリーがストレートで勝利。今大会が実に約5年半ぶりの顔合わせとなった。

 序盤からナダルは持ち味の力強いショットを見せるもミスが続き、第6ゲームでブレークを喫してセットダウン。第2セットはお互いに一歩も譲らない展開となったが、迎えた第11ゲームでアグレッシブなプレーを繰り出すマリーにブレークを許し、準決勝敗退となった。

 ファン待望の復帰戦を勝利で飾ることはできなかったが、男子テニス界のレジェンドは試合後の記者会見で「長い間プレーしていなくて、今回のような高いレベルの試合に出ることも久しぶりだったけど、自分にとっては悪い試合ではなかった。全体としては正しいプレーができたと思っているし、自分の望む場所に戻るための道を歩み始めたと感じられるのは素晴らしいことだ」と前向きなコメント。今年8月のシティ・オープン以来約4か月ぶりの大会出場となった中で、自身のパフォーマンスにも手ごたえを感じられたという。
  また、共に男子テニス界を牽引してきたマリーとの久々の対戦もナダルにとっては非常に喜ばしいことだったようだ。会見の最後には「彼をこのようなレベルの大会で見ることができてうれしい。彼は今まで見てきた中で最高の選手の一人だからね」と勝者のマリーを称えた。

 一方でナダルを下し、アンドレイ・ルブレフ(ロシア/5位)との決勝へ駒を進めたマリーは「ラファ(ナダル)と再び対戦する機会を得たことは、とても素晴らしいことだった。僕たちはとても良いライバル関係を築いてきたから、(対戦できて)とても楽しかった。お互いにつらい怪我を乗り越えてきて、コート上で再会できたことは本当に素晴らしいことだと思っている」と振り返った。

 なお、決勝進出を逃したナダルは同日の準決勝でルブレフに敗れたデニス・シャポバロフ(カナダ/14位)との3位決定戦に回ることとなった。3位決定戦・決勝は共に12月18日に行なわれる予定だ。

文●中村光佑

【PHOTO】ナダルのサービスフォームの変遷。2010年と2017年を比較したフォームの変化がわかりやすい連続写真
 

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