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四大大会4勝のレジェンド、マヌエル・サンタナが死去。ナダル、ジョコビッチらテニス界から追悼の声<SMASH>

スペインテニス界のレジェンド、サンタナ(中央)が83歳で世を去った。写真は大会ディレクターを務めた2015年マドリード・オープンでナダル、マリーと。(C)Getty Images
四大大会男子シングルスで4度の優勝を誇るスペインテニス界のレジェンド、マヌエル・サンタナ氏が12月11日に亡くなった。83歳だった。ATP(男子プロテニス協会)は公式サイトでその第一報を伝えている。

順応性に富んだプレースタイルで1960年代から70年代にかけて活躍したサンタナ氏はクレーコートを得意とし、61年、64年の全仏選手権で優勝。一方でグラス(芝)コートやハードコートでも好成績を残し、65年には全米選手権、66年にはウインブルドンを制覇。ツアーでは通算11勝を挙げ、第2次世界大戦以降のヨーロッパ人テニス選手として国際的に高い評価を獲得した。

73年に現役を引退してからも男子テニス国別対抗戦デビスカップのスペイン代表キャプテンを歴任するなど、テニスを通じて精力的に活動していたサンタナ氏。84年には国際テニス殿堂入りを果たし、2002年から19年までは「ムチュア・マドリード・オープン(スペイン・マドリード/ATP1000)」のトーナメントディレクターを務めた。

サンタナ氏の訃報を受け、同郷でグランドスラム20度の優勝経験を持つ男子テニス世界ランク6位のラファエル・ナダルは現地12月11日に自身の公式ツイッター(@RafaelNadal)を更新。スペイン語で追悼の意を表した。

「私たちの偉大なマヌエル・サンタナが亡くなったというショッキングなニュースを受け取りました。これまで何度も言ってきたように、あなたが我が国のためにしてくれたこと、そして多くの人々の道を切り開いてくれたことに多大なる感謝を捧げます。あなたは常に私のお手本であり、友人であり、誰にとっても身近な存在でした」
また、同投稿でナダルはサンタナ氏との2ショット写真と共に、「私たちはあなたがいなくなってしまって寂しいです。あなたはいつもユニークで特別な存在でした。あなたのご家族の皆様にお悔やみを申し上げるとともに、このようなつらい時にこそ強くいてほしい。私たちはあなたのことを決して忘れません」と綴った。

その後、男子世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)も公式ツイッター(@DjokerNole)でサンタナ氏との2枚の思い出写真を公開し、「マヌエル・サンタナ氏の訃報を聞き、胸が張り裂けそうです。ご家族と、彼を愛した全ての人々に、深い哀悼の意と祈りを捧げます。道を切り開いてくれた親愛なるマヌエルに感謝します」と追悼メッセージを投稿。

そして「あなたはいつまでも惜しまれ、祝福されることでしょう。レジェンド、安らかにお眠りください」と締めくくった。

一時代を築いたサンタナ氏の突然の悲報に、テニス界では悲しみの声が広がっている。天国から今後のテニスの発展を見守っていてほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】ナダルら全仏オープン2021で活躍した男子選手たち

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