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「課題が出てくることはわかっていた」オミクロン株出現も2022年全豪OPテニスは予定通り開催の意向<SMASH>

昨年の覇者であるジョコビッチは、ワクチン接種義務化で出場を明確にしていない。(C)Getty Images
 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」による世界的な感染拡大が懸念される中、全豪オープンテニスのトーナメントディレクターを務めるクレイグ・タイリー氏が予定通り来年1月に2022年大会を開催する意向を示した。

 感染力が非常に強く、世界保健機関(WHO)が「懸念される変異株」と定めているオミクロンは南アフリカで最初に発見され、すでにオーストラリア国内でも計5人の感染者が確認されているという。

 そんな中、豪日刊紙『シドニー・モーニング・ヘラルド』のインタビューに応じたタイリー氏は「政府と協議を進めている」と現状を明かした上で、「我々はまだ経過を見守っていくつもりでいる。この件に関しては、答えのない疑問がたくさんあるが、これから14日間ほどでもう少し明確になると思う。現時点では(開催への)計画はそのまま進行している」とコメントした。
  先日には出場する全選手にワクチン接種を義務付けると正式に発表された来年度の全豪オープン。現段階では選手が搭乗する計20便のチャーター機が12月27日から28日にかけてオーストラリアに到着する予定だが、今後オミクロン株が爆発的に流行した場合、何らかの変更が加わる可能性もある。

 タイリー氏は「この2年間で私たちが直面してきた状況を考えれば、全豪の開催を発表した時にいくつかの課題が出てくることはわかっていた」と語り、新種の変異株が検出されるケースも想定していたようだ。

 それでも再び非常に厳しい状況に立たされることは間違いないだろう。万全な感染対策を講じた上で、大会が無事開催されることを祈りたい。

文●中村光佑

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