横谷晟の使用用具・大会成績・プロフィール

今回は、2022年世界選手権日本代表の横谷晟(愛知工業大)について紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

横谷晟とは?

横谷晟は、愛知工業大学に所属する卓球選手で、Tリーグでは木下マイスター東京に所属しています。幼少期より全国大会で活躍を続け、2022年には世界選手権日本代表にも選出されました。

元日本代表の水谷隼さんが自身の著書で「身体能力とボールタッチが抜群」と激賞されていたことでも有名で、日本卓球界期待の若手選手の一人です。

横谷晟のプロフィール

横谷晟は、2002年5月1日生まれの20歳(2022年12月現在)です。岐阜県山県市出身で、3歳から卓球を始めました。2学年下に妹と弟がおり、二人とも強豪校でプレーしている卓球選手です。

そんな横谷は県内の高富卓球スポーツ少年団で練習を重ね、全日本選手権ホープス、カブ、バンビの部に出場。幼少期より全国レベルの選手として活躍します。

小学校卒業後は、名門・愛工大附属中に進学し、1年時から団体戦に出場。同年の全中では男子団体優勝に貢献し、自身もシングルスベスト8と、好成績を残します。そして、翌年も全中は団体優勝を掴み、シングルスではベスト4と、着実にステップアップしますが、3年時の全中では優勝した手塚崚馬(明治大)に敗れてベスト8に終わり、全中制覇を成し遂げることは叶いませんでした。

写真:全日本選手権での横谷晟(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部
写真:横谷晟/撮影:ラリーズ編集部

そんな悔しさを払拭するべく横谷は愛工大名電高校に進学し、インターハイ優勝を目指しますが、目標のシングルスでは2年連続ベスト32で敗退。2018年大会ではダブルスでベスト4入りを果たしますが、個人でのタイトル獲得は叶わず、最後の望みをかけた3年時の2020年大会は新型コロナウイルスの影響で中止となり、高校時代は不完全燃焼に終わります。

横谷晟
写真:ドイツ・ブンデスリーガでプレーする横谷晟/提供:本人

大学は愛知工業大学に進学しますが、高3の終わりにNT候補から外されるなど「あのときは腐っていた」と本人が語るように、大学1年時のはじめは苦しい時期を過ごします。それでも、何かを変えるきっかけをつかむために、横谷はドイツへの武者修行を敢行。ドイツブンデスリーガ2部のTTC GW Bad Hammに加入し、海外の厳しい環境で揉まれる日々を過ごします。

「勝って当たり前という目で周りから見られていたので負けたら英語でボロクソに言われた」と、日本にはない海外ならではの環境で心身ともに成長を遂げた横谷は、徐々にその輝きを取り戻し始めます。

写真:LION CUP3位に入った横谷晟(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部
写真:LION CUP3位に入った横谷晟/撮影:ラリーズ編集部

2021年の全日学で1年生ながら男子シングルスベスト4、男子ダブルスベスト4に輝くと、同年開催されたWTTフィーダーデュッセルドルフでは男子ダブルスで優勝。そして、2022年3月に開催された第1回パリ五輪代表選考会「LION CUP TOP32」では、並みいる強豪選手を撃破し、男子シングルスで3位入賞。この大会は2022年の世界選手権代表選考会も兼ねていたため、自身初の世界選手権代表の切符を掴み取りました。

写真:横谷晟(愛知工業大)/提供:WTT
写真:横谷晟/提供:WTT

本大会では1試合の出場にとどまり、勝利を掴むこともできませんでしたが、試合に出場できたことは「めちゃめちゃ大きかった」と語っています。

また、横谷は2022-2023シーズン途中より、Tリーグ・木下マイスター東京へ加入しました。現時点では未だ勝利がありませんが、今後の活躍にも注目が集まります。

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