赤江夏星が2冠 日本勢が5種目中4種目で優勝【卓球・WTTフィーダーオロモウツ2025トピックス3選】

<卓球・WTTフィーダーオロモウツ2025 日程:2025年8月28日〜8月31日 場所:オロモウツ(チェコ)>

8月28日〜8月31日にかけてチェコのオロモウツにてWTTフィーダーオロモウツ2025(以下、WTTオロモウツ)が行われ、全種目で優勝者が決まった。

本記事では、WTTオロモウツで話題となったトピックスを3つ紹介する。

5種目中4種目で日本勢が優勝

写真:阿部悠人(シチズン時計)/野田颯太(日鉄物流ブレイザーズ)/提供:WTT
写真:阿部悠人(シチズン時計)/野田颯太(日鉄物流ブレイザーズ)/提供:WTT

今大会は日本勢が大きな躍進を遂げ、赤江夏星(日本生命)が女子シングルス・ダブルスで2冠を達成するなど、5種目中4種目を制覇した。

男子ダブルスでは、WTTフィーダーパナギュリシテ2025でデビューした阿部悠人(シチズン時計)と野田颯太(日鉄物流ブレイザーズ)のペアが出場。専修大時代にペアを組んでいた先輩後輩コンビは、決勝でニマ・アラミヤン/ノシャド・アラミヤン(イラン)ペアを下し、見事優勝を果たした。

写真:吉山和希(岡山リベッツ)/小塩悠菜(JOCエリートアカデミー/星槎)/提供:WTT
写真:吉山和希(岡山リベッツ)/小塩悠菜(JOCエリートアカデミー/星槎)/提供:WTT

また混合ダブルスでは、吉山和希(岡山リベッツ)/小塩悠菜(JOCエリートアカデミー/星槎)ペアが4試合でわずか1ゲームしか落とさない安定した戦いぶりで優勝。両選手にとって混合ダブルスでの初タイトルとなった。

ノシャド・アラミヤンが男子シングルス優勝

写真:ノシャド・アラミヤン(イラン)/提供:WTT
写真:ノシャド・アラミヤン(イラン)/提供:WTT

男子シングルスは33歳のノシャド・アラミヤン(イラン)が優勝を果たした。アラミヤンはフォアのイップスによりフォアはブロックのみだが、強力なサーブと巧みなバックハンドを駆使する独特なスタイルで、準決勝・決勝ともにフルゲームの激闘を制した。

写真:ハーメット・デサイ(インド)/提供:WTT
写真:ハーメット・デサイ(インド)/提供:WTT

また、31歳のハーメット・デサイ(インド)も決勝に進出し、ベテラン勢が存在感を示した。

赤江夏星が単複2冠

写真:赤江夏星(日本生命)/提供:WTT
写真:赤江夏星(日本生命)/提供:WTT

女子シングルスは赤江夏星(日本生命)が優勝。2回戦でリュウ・ユエン(オーストリア)をフルゲームで破ると、その勢いのまま決勝をストレートで制し、WTTフィーダースポケーンⅡに続くタイトルを獲得した。

写真:赤江夏星(日本生命)/竹谷美涼(香ヶ丘リベルテ高)/提供:WTT
写真:赤江夏星(日本生命)/竹谷美涼(香ヶ丘リベルテ高)/提供:WTT

また、竹谷美涼(香ヶ丘リベルテ高)と組んだ女子ダブルスでも優勝し、今大会2冠を達成。最新の世界ランキング(9月2日時点)では50位に浮上し、キャリアハイを更新した。今後のさらなる飛躍が期待される。

WTT最終結果

男子シングルス

第1位:ノシャド・アラミヤン(イラン)
第2位:ハーメット・デサイ(インド)
第3位:野田颯太(日鉄物流ブレイザーズ)、Vladislav URSU(モルドバ)

女子シングルス

第1位:赤江夏星(日本生命)
第2位:YOO Yerin(韓国)
第3位:小塩悠菜(JOCエリートアカデミー/星槎)、イバナ・マロバビッチ(クロアチア)

男子ダブルス

第1位:阿部悠人(シチズン時計)/野田颯太(日鉄物流ブレイザーズ)
第2位:ニマ・アラミヤン/ノシャド・アラミヤン(イラン)
第3位:吉山和希(岡山リベッツ)/川上流星(星槎横浜)、Vladislav URSU/Andrei PUTUNTICA(モルドバ)

女子ダブルス

第1位:赤江夏星(日本生命)/竹谷美涼(香ヶ丘リベルテ高)
第2位:ナタリア・バヨル/Anna BRZYSKA(ポーランド)
第3位:Shuohan MEN(オランダ)/Vivien SCHOLZ(ルクセンブルク)、Lilou MASSART(ベルギー)/イバナ・マロバビッチ(クロアチア)

混合ダブルス

第1位:吉山和希(岡山リベッツ)/小塩悠菜(JOCエリートアカデミー/星槎)
第2位:Vladislav URSU/Alexandra CHIRIACOVA(モルドバ)
第3位:サムエル・クルチツキ/ナタリア・バヨル(ポーランド)、Jan VALENTA/Klara HRABICOVA(チェコ)

文:ラリーズ編集部