【卓球】蒼天の性能を徹底レビュー 新素材「KVC3」が搭載されたニッタク渾身のラケット

今回は、2023年に発売されたラケットである『蒼天』の性能や特徴を徹底レビューし、どのような選手に適しているのかを見ていきます。

『蒼天』とは?

『蒼天』は、2023年4月にニッタクから発売されたラケットです。ニッタクの新素材「KVC3(高モジュラスのケブラーⓇ の繊維数を調整し、カーボンと交織した素材)」がインナーに使用されており、同時期に発売された『暁炎』とともに、「彩シリーズ」のラケットとして発売されています。

「彩シリーズ」とは、「掴み」と「飛距離」という相反する特性を両立させ、「先手を取るための台上技術」「相手を圧倒する攻撃力」といった勝利に欠かせない要素を、日本の業を凝縮することで実現したシリーズとされています。

ラケット自体も硬めとなっており、『暁炎』よりも安定感を求める選手向きの一本となっています。

『蒼天』の特徴

では続いて『蒼天』の特徴を見ていきましょう。

特徴①:インナーファイバーならではの球持ちの良さ

『蒼天』の特徴1つ目は、インナーファイバーならではの球持ちの良さです。

『蒼天』は球持ちが良くなると言われているインナーファイバーを搭載しているため、必要以上にボールが飛びすぎたり、自分でコントロールしにくいといったことが一切ありません。球持ちがいいため回転もかけやすく、ループドライブの回転量で相手を驚かせることもできます。

特徴②:スピードドライブが打ちやすい

『蒼天』の特徴2つ目は、スピードドライブが打ちやすいです。

一般的に球持ちが良いラケットは、ラケット本体が柔らかいものが多く、その影響でスピードドライブを打ちにくいことも多いのですが、『蒼天』はZLカーボンが搭載されているため、直線的なスピードドライブもしっかり打つことができます。

回転をかけたいときは回転をかけられて、スピードを出したいときはスピードを出せる、攻撃用シェークの理想の1本と言っても過言ではありません。

特徴③:攻守両面で高い性能を発揮立

『蒼天』の特徴3つ目は、攻守両面で高い性能を発揮です。

攻撃面での性能の高さは先述の通りですが、『蒼天』はブロックやツッツキといった守備技術でもハイパフォーマンスを発揮するので、守備型の選手にも使いやすいラケットになっています。

守備用のラケットはどうしてもラケットが柔らかかったりして、攻撃がやりづらく、チャンスボールでミスをするようなことも出てきてしまうと思いますが、『蒼天』を使えば、ブロックのあとの攻撃転換も難なくこなせるようになります。

『蒼天』の重量/ブレード/グリップ

『蒼天』の平均重量は91gとなっており、ラケットの中では重い部類と言えます。

ブレード種類はシェークのみで、グリップは「FL(フレア)」「ST(ストレート)」「AN(アナトミック)」の3種類となっています。

『蒼天』に向いているプレーヤー

ではどのような選手に『蒼天』が適しているのかを見ていきましょう。

プレイヤー①:台から下がってプレーする選手

『蒼天』が向いているプレーヤー1人目は、台から下がってプレーする選手です。

球持ちの良さとしっかりとした弾みを両立した『蒼天』は、台から下がってロビングを打ったり、中陣でドライブの引き合いを好む選手にピッタリです。

プレイヤー②:ボールに威力を求めるハードヒッター

『蒼天』が向いているプレーヤー2人目は、初めてカーボンラケットを使う選手です。

先述の通り、『蒼天』の重量は平均91gと、ラケットとしては重い部類に入ります。一般的に、ラケットの重量が重くなれば重くなるほど、ボールの威力は出やすくなるので、『蒼天』の両面に厚さが「特厚」「Max」のようなラバーを貼れば、かなりの重量級ラケットになると思います。

プレイヤー③:競った場面でも攻撃的にプレーしたい選手

『蒼天』が向いているプレーヤー3人目は、競った場面でも攻撃的にプレーしたい選手です。

競った場面こそ攻撃した方が有利と言いますが、そのような場面になると、緊張から自分の実力を十分に発揮できない選手も中にはいます。そうなったときに、ラバーやラケットが扱いやすいものであればあるほど、安心感が持てます。そんな選手にとって、「扱いやすいけど攻撃もしっかりできる」『蒼天』はピッタリのラケットなのです。

まとめ:『蒼天』で勝てる卓球を実現しよう

今回は『蒼天』を徹底レビューしました。みなさんもぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。