
<FISU ワールドユニバーシティゲームズ(2025/ライン・ルール) 7月16日~27日 場所:ドイツ ライン・ルール都市圏>
11日、FISU ワールドユニバーシティゲームズ(2025/ライン・ルール)卓球日本代表が事前合宿を公開し、記者会見が行われた。
FISUワールドユニバーシティゲームズ(旧称:ユニバーシアード)は、国際大学スポーツ連盟(FISU)が主催する、2年に一度開催される大学生を対象とした国際総合競技大会だ。
夏季大会と冬季大会があり、五輪に次ぐ規模の学生スポーツの祭典として知られており、“学生の五輪”とも呼ばれている。2025年開催の夏季大会は、ドイツのライン・ルール地域で、2025年7月16日〜27日まで開催される。
また、大会が開催される年の1月1日現在で17歳以上28歳未満、かつ大学または短大、大学院に在学中、もしくは大会の前年に大学または短大、大学院を卒業した者が出場資格を得るため、横谷晟(宮崎県スポーツ協会)、出澤杏佳(レゾナック)の社会人1年目の選手も代表に選出されている。
公開練習ではダブルスの練習も
写真:谷垣佑真(愛知工業大)/岡野俊介(朝日大)ペア/撮影:ラリーズ編集部
公開練習では、普段別チーム同士のメンバーが組む豪華ダブルスの練習が披露された。
男子では谷垣佑真(愛知工業大)/岡野俊介(朝日大)ペア、横谷晟/徳田幹太(早稲田大)ペア、女子では出澤杏佳/青井さくら(筑波大)ペアが、ペアリングを確かめるように練習に励んでいた。
写真:出澤杏佳(レゾナック)/青井さくら(筑波大)/撮影:ラリーズ編集部
学生卓球界トップクラスの選手たちとあって、即席ダブルスながらも練習から軽快な動きを見せていた。
写真:横谷晟(宮崎県スポーツ協会)/徳田幹太(早稲田大)ペア/撮影:ラリーズ編集部
公開練習後の記者会見でのコメントは以下の通り。
大会に向けての意気込み
鄭泰應チームリーダー・女子監督(日本体育大学・(一社)日本学生卓球連盟強化委員長)
男女選手各4人ずつ、スタッフ5人の計13人で今回の大会に参加いたします。
前回の中国・成都大会では、銀メダルが3個、銅メダルを3個獲得することができました。
全種目でメダルという目標でしたが、男子シングルスだけ取れなかった大会でありました。
今回はこの成績を踏まえて、改めて全種目でメダルを獲得することを目指して、さらにその上に金メダルを獲得を目標にしています。
皆さんのご期待に応えるべく全力で取り組んで参りたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。
森本耕平男子監督(愛知工業大学)
全種目でメダルを取ることを目標としたいと思います。
男子に関して言えば、前回大会で男子シングルスだけメダルが取れなかったので、今回は男子シングルスの方もメダルを取れるように頑張りたいと思います。
ただ、シングルスでメダル取るのはなかなか簡単ではないと思います。
良い世界ランキングを持ってる選手があんまりいないので、おそらくメダルを取ろうと思ったら、普段国際大会で活躍しているような格上の選手を2人ぐらいは倒さなきゃいけない。
いい準備をして、いい調整して、体調管理に気をつけながら大会に向かいたいと思います。よろしくお願いします。頑張ってきます。
横谷晟男子主将(宮崎県スポーツ協会)
男子のキャプテンを務めさせていただきます横谷晟です。
自身としては2回目の出場になるので、キャプテンとしての自覚を持って頑張りたいのと、目標は全種目でメダルを取ること、そして1つでも多く金メダルを取ることです。
頑張っていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。
出澤杏佳女子主将(レゾナック)
女子キャプテンを務めさせていただく出澤杏佳です。
私自身も2回目の出場なので、チームジャパンとして全種目メダル獲得を目標に頑張っていきたいと思います。
応援よろしくお願いします。
スタッフとして合宿を見ていてチームの状況や、チームが成果を残すためにどう工夫しているか
鄭泰應女子監督
共同で練習する時間は少ないです。
しかし、代表は2月に決定していて、今回の大会に向けて内定した選手たちには「世界ランキングを付けて少しでも良いシードを」とWTT大会に参加することをまずおすすめをしました。
ほとんどの選手たちがチャンスあればWTTに参加しました。
少しでも我々がメダルに近づけるように、みんなそれぞれ自覚を持って練習を取り組んで今日まできたと思います。
今回の3日間の合宿はその修正段階で、それぞれが目標としたものを確認する段階でもありますので、それを少し完成度を高めて本大会に活かせたらなと思っております。
森本耕平男子監督
男子の方は4人とも気心知れた関係だと思うので、チームワークはさほど気にはしていなくて、普通に良いチームとしてできるんじゃないかなと思います。
最終調整は現地に入ってから、時差だったり、ボール、台、環境だったりに慣れるところが大事かなと思っています。
あとは結構ハードなんですよね。
4種目または3種目ということで、ダブルスの試合をやったら今度シングルスだとかミックスだとか、前回大会もすごいハードだったので、食事だとか体調面の方が現地に入ってから気になるとこではあると思いますので、そこを現地でうまく調整しながら試合に行けたらいいかなという風に考えてます。
米塚雅弘男子コーチ(朝日大学)
合宿については、先ほど森本監督も言ったように、気心をみんな知っているようなメンバーなので、コミュニケーションの部分は大丈夫だと思っています。
あとはこの合宿で少しでも力を発揮できるように強化をして、現地に入ってから調整をして挑みたいと思います。
野中由紀女子コーチ(筑波大学)
女子も普段からお互いリスペクトして、切磋琢磨しているライバルでありますが、今回一致団結してやりたいと思っています。
実際、合宿期間っていうのは本当に短いんですけども、とてもいい雰囲気でできていると思います。
ぜひ現地に行ってもこの状態で、みんなでメダル目指して頑張りたいと思います。
自分の持ち味と意気込み(男子)
徳田幹太(早稲田大学)
写真:横谷晟(宮崎県スポーツ協会)/徳田幹太(早稲田大)ペア/撮影:ラリーズ編集部
自分の特徴は、やっぱりYGサービスと、どこからでも振れる両ハンドドライブです。それを大会では発揮してお見せできるようにしたいなと思っています。
あとは自分はチームで1番年下というところもあるので、誰よりもガッツを出して、団体戦も含めて全種目でチームを盛り上げられるような存在になって戦いたいなと思ってます。
谷垣佑真(愛知工業大)
写真:谷垣佑真(愛知工業大)/岡野俊介(朝日大)ペア/撮影:ラリーズ編集部
僕のプレースタイルは、観客の皆さんに楽しんでもらえるようなスタイルだと僕は思ってるので、そこをまずは楽しんでもらえたらなと思います。
僕は前回大会も出場していて、ダブルス決勝で惜しくも中国選手に敗れてしまった経験もあるので、その悔しさも糧に今年はどの種目でも金メダルを目指して頑張っていきたいと思います。
岡野俊介(朝日大)
僕の持ち味は前陣速攻でプレイするところで、そこを世界でも通用できるようにしていきたいと思っています。
初出場で4種目に出場するんですけど、どの種目も自分の持ち味を出して、金メダルを取れるように頑張っていきたいと思います。
横谷晟(宮崎県スポーツ協会)
攻撃的な両ハンドがプレースタイルなので、そこをビビらずに現地でも思い切ってプレーできればと思います。
まず準備段階で世界ランクを上げることがかなり大事だと思ったので、WTTにも率先して参加して、世界ランキングは持っている状態です。
ちゃんと準備をしてきたので、現地でしっかり調整しながら1種目ずつ戦っていければなっていう風に思います。
自分の持ち味と意気込み(女子)
出澤杏佳(レゾナック)
写真:出澤杏佳(レゾナック)/青井さくら(筑波大)/撮影:ラリーズ編集部
私の持ち味は異質ラバーでの変化のあるプレーだと思うので、そこの部分を生かして戦っていきたいと思います。
長い期間での試合になるので、準備をしっかりして、最後まで全力でプレーできるように頑張っていきたいです。
青井さくら(筑波大学)
私の持ち味は多彩なサービスやフォアハンドで攻めていくことだと思っているので、海外選手相手にも強気で思い切ったプレーをしたいと思っています。
事前にWTTに行かせていただいたりして、時差や海外のボールや台などにも少し慣れることができているので、現地についてもすぐに慣れられるようにして、自分の力を発揮したいと思います。
面田采巳(愛知工業大学)
写真:面田采巳(愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部
私の特徴は、巻き込みサービスから両ハンドで攻めることと、元気のあるプレーをすることです。
WTTに積極的に参加するようにおすすめをされて、5大会ほど出させてもらって、世界ランキングは155位まで上げることができたので、その準備の段階ではいいところまで来ていると思います。
あとはWTTでの経験を活かして、自分の持ってるものを全て出し切ればメダルや金メダルにもチャンスがあるかなと思うので、頑張っていきたいと思います。
浅田真奈(朝日大学)
写真:浅田真奈(朝日大学)/撮影:ラリーズ編集部
私の特徴はサービスとバックでの変化です。
あまり海外での試合の経験はないんですけど、できるだけ早く台とかボールとかに慣れて、試合勝っていけるように頑張っていきたいと思います。
参加選手・スタッフ
男子選手
徳田幹太(早稲田大学)
谷垣佑真(愛知工業大学)
岡野俊介(朝日大学)
横谷晟(宮崎県スポーツ協会)
女子選手
出澤杏佳(レゾナック)
青井さくら(筑波大学)
面田采巳(愛知工業大学)
浅田真奈(朝日大学)
スタッフ
チームリーダー・女子監督:鄭泰應(日本体育大学・(一社)日本学生卓球連盟強化委員長)
男子監督:森本耕平(愛知工業大学)
男子コーチ:米塚雅弘(朝日大学)
女子コーチ:野中由紀(筑波大学)
総務:米田裕哉(明治大学・(一社)日本学生卓球連盟幹事長)
文:ラリーズ編集部
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