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フランチスカ、樊振東に大逆転勝利で大金星 中国選手が多く敗れる大波乱に<卓球・WTTサウジスマッシュ2024>

<卓球・WTTサウジスマッシュ2024 日程:2024年5月1~11日 場所:ジッダ(サウジアラビア)>

8日、WTTサウジスマッシュ2024は大会8日目を向かえ、男女シングルス3回戦と男女ダブルス準々決勝、混合ダブルスの準決勝が行われた。

フランチスカ、樊振東に劇的な逆転勝利

男子シングルス3回戦では、パトリック・フランチスカ(ドイツ)と樊振東(ファンジェンドン・中国)が対戦。試合は波乱の展開に。

第1、2ゲームは樊が11-4というスコアでフランチスカを圧倒し、樊が2ゲームを連取。このまま樊のペースかと思われたが、第3ゲームは戦況が一変。戦術を変えてきたフランチスカが序盤から樊を突き放し、そのまま11-6で第3ゲームを取り返す。

写真:樊振東(ファンジェンドン・中国)/提供:WTT
写真:樊振東(ファンジェンドン・中国)/提供:WTT

第4ゲームも状況は変わらず、フランチスカが先行する展開に。フランチスカが4点リードでゲームポイントを握り、樊がなんとか2点差まで詰めるも逆転かなわず、第4ゲームもフランチスカが連取し、試合はフルゲームへ突入する。

最終第5ゲームは競り合う中でもフランチスカが先行していく形で試合が進行。しかし、終盤に樊が4本連続得点し、樊が先にマッチポイントを握る展開となる。

写真:パトリック・フランチスカ(ドイツ)/提供:WTT
写真:パトリック・フランチスカ(ドイツ)/提供:WTT

そこからフランチスカも積極的に攻めはじめ、フランチスカのカウンター2本で同点、そして一撃チキータで逆転しフランチスカが優勢に。最後は樊のチキータがオーバーミスし、フランチスカが4本連続得点で逆転。フルゲームの激闘の末にフランチスカが逆転勝利を収めた。

今大会では、樊に限らず、馬龍(マロン・中国)や梁靖崑(リャンジンクン・中国)ら他の中国トップ選手の敗退も相次ぐ大波乱となっている。

吉村、篠塚、張本、3回戦で敗れる 戸上/篠塚ペアは準決勝へ

また、男子シングルス3回戦には、吉村真晴(株式会社SCOグループ)、篠塚大登(愛知工業大)、張本智和(智和企画)が登場。吉村は世界1位の王楚欽(ワンチューチン・中国)と対戦。第1ゲームを先取し、各ゲーム互角に渡り合うも、王の強さの前に惜しくも敗退となった。

写真:吉村真晴(株式会社SCOグループ)/提供:WTT
写真:吉村真晴(株式会社SCOグループ)/提供:WTT

篠塚は林高遠(リンガオユエン・中国)を破ったジョナサン・グロート(デンマーク)と対戦。各ゲームを取り合う接戦を演じるも、迫る篠塚からグロートが逃げ切り、フルゲームの末にグロートが勝利。篠塚は悔しい敗退を喫した。

写真:篠塚大登(愛知工業大)/提供:WTT
写真:篠塚大登(愛知工業大)/提供:WTT

張本はフェリックス・ルブラン(フランス)と対戦。第1ゲーム序盤からルブランの猛攻を止められず、第1ゲームをルブランが先取。張本も必死に応戦するも、ルブランのペースで試合は進行。試合はそのままストレートでルブランが勝利。張本は3回戦突破とはならなかった。

写真:張本智和(智和企画)/提供:WTT
写真:張本智和(智和企画)/提供:WTT

また、男子ダブルス準々決勝では、戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大)がルボミール・ピシュテイ(スロバキア)/CHAN Baldwin(中国香港)と対戦。終始リードを握り、ストレートで日本ペアが勝利。4強入りを決めている。

写真:戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大)/提供:WTT
写真:戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大)/提供:WTT

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