早田ひな、15歳・張本美和の挑戦退け初の連覇達成 落としたゲームはわずか“1”<全日本卓球2024女子シングルス決勝>
<天皇杯・皇后杯 2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2024年1月22~28日 場所:東京体育館(東京)>
28日、2024年全日本卓球選手権大会は最終日を迎え、女子シングルス決勝が行われた。
決勝では、張本美和(木下アカデミー)と早田ひな(日本生命)が対戦。張本と早田の対戦は、昨年11月のパリ五輪選考会以来で、そのときは張本が早田に勝利を収めていた。
第1ゲームは、序盤から張本がパワフルな両ハンドで早田を苦しめ、9-5までリードする。しかし、そこから早田が6連続ポイントで逆転し、第1ゲームを奪取。続く第2ゲームも競り合いながらも早田が制し、ゲームカウント2-0とする。
第3ゲームは、早田がコースをついた打球で張本の攻撃を封じ、11-6で奪取。ゲームカウント3-0で優勝に王手をかけた第4ゲームも早田優勢で試合は進む。2-3の場面で張本がタイムアウトを取って巻き返しを図るも、早田の勢いは止まらず、最後は張本のブロックがオーバーし、試合終了。
ストレートで完勝を収めた早田が優勝を飾り、自身初の全日本選手権女子シングルス連覇を達成した。また、早田が今大会落としたゲーム数はわずか「1」と、圧倒的な強さでの優勝となった。
早田ひな(日本生命)優勝コメント
決勝はどのような心構えで試合に臨んだのか
張本選手には11月の選考会でゲームカウント2-4で負けていたので、フルゲームになるつもりで試合に臨みました。
トップ選手同士の試合は目の前の1球1球が勝負になると思っているので、目の前の1本のことしか考えていませんでした。
試合の中での感覚はどうだったか
11月の選考会で初めて自分の卓球を変えてプレーしてみて、このレベルの試合で新しいことを試すのは難しいですが、今回も思い切って新しいプレーにチャレンジしました。
色々な選手が自分に勝つために対策をしてきましたが、それに対しての対応能力が今大会は高かったと自分では思います。
試合の中で緊張やプレッシャーはあったか
大会が始まる前は緊張しているなと思っていました。ですがいざ試合が始まると、応援して下さる方々の前で試合ができることが本当に好きだなと思いました。
1本、1本、1ゲーム1ゲーム噛み締めながら試合をしていました。
この1年をどのように進んでいきたいか
2年に渡るパリ五輪選考レースは、この全日本をもって終了しました。私自身パリ五輪出場を目標にやているんですけど、やっぱりパリ五輪で金メダルという目標をもってやってきました。
私が小さい頃岸川聖也さんがオリンピックで活躍する姿を見た時に、「オリンピックに出たい」と思うようになりました。でもオリンピックに出るにはこんなに辛く苦しいんだということを感じました。
色々な方々の支えがあってここまで来ることができたので、平野美宇と共にパリ五輪のシングルスは頑張っていきたいと思います。
女子シングルス決勝
写真:張本美和(木下アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部
〇早田ひな(日本生命)4-0 張本美和(木下アカデミー)
11-9/11-9/11-6/11-7
文:ラリーズ編集部
Follow @ssn_supersports