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【編集長コラム】RallysがTリーグ新チームへ経営参画する理由

きっかけ

上場企業(東証グロース)であるポート株式会社の春日博文代表(中高卓球部だ)から、Rallys代表の川嶋に相談があったのは、10月後半のことだった。

短期間に何度も議論を交わした結果、私たちは「真の地域密着型のTリーグチームならば未来がある」という結論に至った。

迷わず、金沢市の西東輝氏に話をした。
それまで、幾つもの仕事や連載をともにするなかで、専門店経営者として、若き指導者として、北信越で確実な信頼を築いてきたことを知っていたからだ。

ご本人も数日葛藤した後、やりましょうという返事があった。
そこからは短期間での怒涛の調整、申請プロセスを経て、先日の参入承認に至る。

西東輝
写真:新チーム運営法人の代表に就任予定の西東輝氏/撮影:ラリーズ編集部

じゃあやってみろよ

ずっとTリーグをメディアとして近くで取材してきて、何をやってるんだと忸怩たる思いをすることがたびたびあった。

同時に、私自身の声で「じゃあ、お前がやってみろよ、んな簡単なもんじゃねえんだよ」という言葉も脳内にいつも響いていた。

>>Tリーグ4季目ファイナル取材を終えて 過渡期は停滞の言い訳ではなく

新たな実例を作る

私はTリーグ創設に希望の灯を見て、テレビ業界からRallysに飛び込んだ人間だ。
まだ私は、やるだけはやったと言えない、と思った。

結局、私個人としての戦いかたは、身を投じて新たな実例を作ることでしかない。
私自身は、引き続きRallys編集長の職責を担う。クビか異動になるかしない限り。

というのは、まだチーム運営法人設立前の、一人の裏方のただの気負った決意表明に過ぎない。

新チームの主役は、会場に観に来てくれた人の体験価値である。

地元の期待を背負って戦う選手である。

時間をかけてその地に醸成されていく“自分たちのチーム”への共感である。

石川県は、卓球はもちろん他スポーツ球団も含めて、伝統の中で育ってきたスポーツの熱量が、いま高まりを見せる地域だ。
県と、県内のトップスポーツ7チームが連携した「石川ユナイテッド」も、スポーツによる地域振興を掲げて、活発に活動を行う。

ほんの小さなRallysだが、私たちの持つ全ての知見と情熱で、いま、地域を起点に卓球界が発展していくための一助になりたい。

そんな思いの船出である。

Tリーグ
写真:Tリーグ4季目ファイナル/撮影:ラリーズ編集部

文:槌谷昭人(ラリーズ編集長)

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