“良夫賢父”を育成しながら日本一を目指す 遊学館高校卓球部に潜入
「生徒のことを1番に考えて下さる」
ここで植木監督の指導について、3年生主将の横谷星、続いて、2年生主将の桐野蓮大に聞いた。
――植木監督はどのような指導ですか?
横谷星:たまに練習相手をして下さり、技術の指導もあるんですけど、人としての指導もしてくださり、そこはチームのスキルアップに繋がっていると思います。
特に、コロナ禍で大会が無いときに「今が成長できるチャンスだぞ」という風に言って下さって、そこは自分もモチベーションになりましたし、その言葉は印象に残ってます。
桐野蓮大:植木先生は生徒のことを1番に考えて下さって、自分たちがなるべく負担のないようにして下さるので感謝しかないです。
人間力についてはよく言われて、「自分の部屋を綺麗にしろよ」とか「挨拶はしっかり」とか、そういう基本的なことを言われるので、遊学館に来てから成長できてるのかなと思います。
監督冥利に尽きるのは教え子と一緒に酒を飲むとき
再び植木監督に聞く。
――監督をしていて嬉しいときとはどういうときですか?
植木大監督:卒業していって、例えばお父さんになって「子供できた」と言って見せに来てくれたり、結婚式呼んでもらったりは嬉しいですね。
前も20年連続インターハイ出た時はOBみんながパーティーを開いてくれて、その時に彼らと一緒に飲む酒っていうのが、自分にとっては卓球から離れたそっちの部分の方がすごく嬉しいというか、監督冥利に尽きるというか。
彼らが良き夫賢き父になってることが、本当嬉しく思ってます。
写真:遊学館高校卓球部練習の様子/撮影:ラリーズ編集部
――監督として、今後どういうチームにしていきたいかもお願いします。
植木大監督:目標はブレないです。
まだ日本一も取れてないんですが、卓球場にもあるように「遊学館から世界へ」。日の丸をつけて世界に出ていく選手が出ればなとは思ってます。
ただ、最終的な目標は「人間力向上」なので、良き夫賢き父を作って、彼らが何らかの形で卓球にずっと関わってくれたら私としては嬉しいなと思ってます。
写真:遊学館高校卓球部メンバー/撮影:ラリーズ編集部
取材・文:山下大志(ラリーズ編集部)
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