
「育った場所を守りたい」父から受け継いだつばめジュニア卓球クラブの再出発
「一緒に考える」指導スタイル
写真:指導する田巻美帆さん/撮影:ラリーズ編集部
――指導で大切にしていることを教えてください。
田巻美帆さん:私は選手と年齢が近いので、フランクに友達のような感覚で接するようにしています。
でも、その中にもちゃんと指導者としての線引きは持っていて、厳しく言うべきときにはきちんと伝えるようにしています。
指導スタイルとしては、「こうしなさい」ではなく「どうしたらいいと思う?」と問いかけながら、一緒に答えを探すタイプです。自分で考えられる選手を育てたいと思っています。
――技術以外で大切にしていることはありますか?
田巻美帆さん:あいさつや返事など、人として当たり前のことをきちんとできるようにというのは、父の代からずっと大事にしているところです。
卓球が強いだけじゃなく、社会でも活躍できる人になってほしいという思いがあります。
――練習に取り入れている工夫や、取り組みにはどのようなものがありますか?
田巻美帆さん:TikTokで見つけたボクシングマシーンを取り入れて、反射神経や動体視力を楽しく鍛えています(笑)。
休憩時間にやると子どもたちも盛り上がりますし、遊びながらも卓球に生きる感覚を学べると思っています。
ほかにも、フードバンクや駄菓子屋もあり、練習の前後に子どもたちが立ち寄ったり、大人の方はコーヒーを飲んで帰ったりと、卓球以外でも人と関われる環境があるのが特徴です。
卓球を通じていろんな経験ができるクラブにしたい
写真:つばめ卓球教室の入口/撮影:ラリーズ編集部
――地域に対しての卓球教室の役割についてはどう考えていますか?
田巻美帆さん:小さな子どもから高齢の方までが一緒の場所で過ごすことができるのは、卓球という生涯スポーツだからこそできることだと思います。
世代を超えた交流や、地域の子どもたちの「居場所」になれたらいいなと考えています。
写真:壁に貼られた「全国制覇」の目標/撮影:ラリーズ編集部
――チームとしての目標や、田巻さんご自身の展望を教えてください。
田巻美帆さん:直近の目標としては、中学3年生の5人全員で北信越、全中出場を目指しています。
小学生はできるだけ多くの選手に全日本ホカバの舞台を経験してもらえるように取り組んでいます。
個人的には、卓球を通じていろんな経験ができるクラブにしたいと思っています。遠征で出会った仲間、卒業しても集まる絆、卓球が「楽しかった」と言ってもらえるような、そんなクラブでありたいです。
将来的には指導者を育て、つばめジュニアやつばめ卓球教室を繋げてくれる人を作っていきたいです。
写真:指導する田巻美帆さん/撮影:ラリーズ編集部
取材・文:栗山直之(ラリーズ北信越営業担当)
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