
27歳で卓球場を開業し生徒100名以上 「中間層を強くしたい」Kスタジオ卓球教室が人気を集める理由
卓球が生徒の人生を変える
――どのような方が通われているのでしょうか?
長屋洸佑さん:今は4歳から80代まで幅広い層の方が通っていて、障がいを持つ方も15〜16名在籍しています。
「一緒に過ごすことで学べることがある」と考え、すべての方を平等に受け入れています。
卓球の上達はもちろん、体を動かす楽しさや、チームとしての連帯感も大切にしています。
写真:Kスタジオ卓球教室での講習会の様子/撮影:ラリーズ編集部
――運営をしていて、印象に残っているエピソードはありますか?
長屋洸佑さん:もちろん全国大会に出場したり、上位にランクインしたりという結果は嬉しいです。
でも一番印象に残っているのは、学校でいじめを受けていた生徒が、地区大会で結果を出して学校で表彰され、その結果いじめがなくなったという話です。
「卓球を通じてその子の人生が変わった」と実感した瞬間でした。
――素晴らしいエピソードをありがとうございます。
逆に運営をしていて大変なことはどういうところですか?
長屋洸佑さん:気づけば3年間、ほぼ休みなく働いていました。レッスンが終わった夜に個人レッスンを入れたり、家族との時間が後回しになってしまったり。
でも、今が一番頑張るべき時期だと思っているので、少し無理してでも“土台”を作りたいと考えています。
とはいえ、家族の理解も必要ですし、今後は働き方も見直さないとと思っています。
写真:長屋洸佑さん/撮影:ラリーズ編集部
――これからの目標や展望について教えてください。
長屋洸佑さん:「日本一を目指す」というよりは、平等にしっかり一人ひとりを見られるクラブでありたいと思っています。
もちろん上を目指したい選手には、向き合って指導しますが、「ほぼ初心者でも一生懸命教えてくれる」とか「運動が好きになるよ」とか言われるようになる方が、僕は良いような気がしています。
いろいろ悩むこともありますが、妥協せずに卓球に向き合っていきたいですね。
写真:Kスタジオ卓球教室の集合写真/提供:Kスタジオ卓球教室
取材・文:山下大志(ラリーズ編集長)
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