女子日本代表、クロアチア下しパリ五輪出場権獲得 渡辺監督「ホッとしています」<世界卓球2024>
<ITTF世界卓球選手権釜山大会2024 日程:2月16日~2月25日 場所:釜山(韓国)>
21日、世界卓球選手権釜山大会の女子団体決勝トーナメント2回戦が行われ、日本代表とクロアチア代表が対戦し、日本代表が3-0で勝利し準々決勝に駒を進めた。
この結果、女子日本代表は、パリ五輪団体出場切符を手にし、シングルス2枠も獲得となった。
パリ五輪への出場が決定
写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
1番は早田ひな(日本生命)とレア・ ラコバッツ(クロアチア)と対戦。
写真:早田ひな(日本生命)にアドバイスをする日本女子代表ベンチ/撮影:ラリーズ編集部
台から下げられても威力のある両ハンドで盛り返してくる相手に対しても打ち負けなかった早田がストレートで勝利。良い流れで張本に繋ぐ。
写真:張本美和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
2番で登場した張本美和(木下グループ)は19歳のハナ・アラポビッチ(クロアチア)と対戦。ヨーロッパ選手権でジュニアチャンピオンになっている相手に対し、サービスからの展開で先手を取った張本が第1ゲームを先取する。2ゲーム目以降も落ち着いたプレーで得点を重ね、ゲームカウント3-0のストレートで勝利した。
写真:平野美宇(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
3番は平野美宇(木下グループ)とマテジャ・ジェジャー(クロアチア)の対戦となった。バックに表ソフトラバーを貼る相手に対し、平野が積極的な攻撃で7連続得点を決めるなど、相手に1点しか与えず第1ゲームを先取。第2ゲーム以降も圧巻のプレーを見せ11-4、11-1で連取しストレート勝ちを収めた。
これで日本は、パリ五輪の団体戦出場枠とシングルスの出場枠を2つ獲得した。
22日の準々決勝ではルーマニアとエジプトの勝者と対戦する。
女子日本代表・渡辺武弘監督 試合後コメント
第1関門を超えた
私はすごい気合い入ってました。もう本当に絶対はないので。まずこれでベスト8は確実になってよかったです。
(五輪出場が懸かる試合だったことは)みんなあんまり意識してない。僕だけが1番意識してたかもしれないですけど、(皆には)あえて言わなかったです。選手は全然気にしていない感じがありましたね。
内容的にも完勝だったが
そうですよね。
向こう(クロアチア)も午前中にいい試合して勝ち上がってたのでちょっと警戒してたんですけど、大丈夫でしたね。
ドローが発表されていた時はどんな風に見ていたか
今日の試合の組み合わせ(クロアチア)は、いい組み合わせだなと思いました。
ドイツとか韓国とか逆側(の山)にいったので、こっち側はどちらかというと少し戦いやすいかなって印象を受けました。
渡辺監督は気合いが入っていたと言っていたが、何か自分の中で験を担ぐなどしていたか
ゲン担ぐことまではしてないですけど、1人密かに気合入ってました。
代表枠獲得されて監督としては初めてのオリンピックになるが、実感はあるか
最近、(オリンピックの)3番目の選手を選ぶことに関しても話題があって、ここでオリンピックに行けなかったら本当に格好つかないんで、代表権取れたのはホッとしています。
平野さんは今日、第1ゲームの最初からすごくいい感じで入っていたが
異質ラバーへの対策ってのはコーチと一緒に考えて練習もしてきたので、それが 今日の試合に結びついたのかなと思います。
今日の相手は表ソフトラバーで、打ち方は裏ソフトっぽいのですがナックルなどのいやらしいボールを打つ選手でした。(平野選手も相手の)ラケットを最初かなり見てたんで。
張本選手が大会でも成長して存在感が増してるように見えるが
いや、めちゃくちゃ頼もしいです。本当にすごく頼もしく感じています。
今後の意気込みは
是非決勝まで行って中国に向かっていきたいなって思います。でもその前の試合もしっかり勝ってから、また中国に挑んでいきたいなっていうのはすごくあります。
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