戸上隼輔、カルデラノとの激戦制す 小塩遥菜は世界6位の中国選手下す金星<卓球・WTTコンテンダーザグレブ2023>
<卓球・WTTコンテンダーザグレブ2023 日程:6月26日~7月2日 場所:ザグレブ(クロアチア)>
6月26日から開幕した、WTTコンテンダーザグレブ2023。大会4日目の29日には、各種目の本戦がスタートした。
戸上隼輔が世界6位に勝利
男子シングルス1回戦に登場した戸上隼輔(明治大)は、世界ランキング6位のウーゴ・カルデラノ(ブラジル)との対戦となった。第1ゲームを先制された戸上だったが、鋭い攻めで1ゲームを奪い返し、ゲームカウントは1-1に。
写真:ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)/提供:WTT
第3ゲームの接戦を落とし追い込まれた戸上だったが、得点力の高い両ハンドでカルデラノを撃ち抜いた戸上が第4ゲームを取り返す。最終ゲームでも戸上の勢いは止まらず、最後はフォアストレートに渾身のフォアドライブを決めた戸上が勝利を決めた。
写真:戸上隼輔(明治大)/提供:WTT
また男子シングルス1回戦に登場した宇田幸矢(明治大)は、ノシャド・アラミヤン(イラン)との対戦となった。バックハンドを主戦に戦う変則的なプレースタイルのアラミヤンに苦しんだ宇田だったが、第1、第2ゲームともにデュースの接戦を勝ち切り、ゲームカウント2-0とリードを奪う。
写真:ノシャド・アラミヤン(イラン)/提供:WTT
しかしここから粘りを見せたアラミヤンが第3ゲームのデュースを勝ち切ると、第4ゲームではラケットを持ち替えて打つなどトリッキーなプレーを交え宇田を翻弄。
第5ゲームでも宇田のミスを誘ったアラミヤンが逆転で勝利を納め、宇田は惜しくも1回戦敗退となった。
写真:宇田幸矢(明治大)/提供:WTT
小塩遥菜が金星
女子シングルスでは、小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)が世界ランキング6位の銭天一(チェンティエンイ・中国)と対戦。
写真:銭天一(チェンティエンイ・中国)/提供:WTT
第1ゲームを10-12で落とした小塩だったが、世界トップ選手を相手に、一歩も引かないカットプレーを見せた小塩が第2ゲームを取り返す。
写真:小塩遥菜(JOエリートアカデミー/星槎)/提供:WTT
カーブロングや横回転カットも駆使し、相手に主導権を握らせないプレーで得点を重ねた小塩が2ゲームを連取し勝利。世界ランキング6位の銭天一を相手に金星を上げた。
女子シングルスでは早田ひな(日本生命)は杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)と対戦。中国香港を長く支える実力者との対戦となった早田だったが、第1ゲームの接戦を勝ち切ると、第2、第3ゲームも安定感とパワーを兼ね備えたプレーで連取。ゲームカウント3-0で勝利を決めた。
写真:早田ひな(日本生命)/提供:WTT
早田は2回戦では、ハナ・ゴーダ(エジプト)に完勝し初戦を突破した森さくら(日本生命)との日本人対決となる。
写真:森さくら(日本生命)/提供:WTT
その他女子シングルスでは木原美悠、平野美宇(ともに木下グループ)、張本美和(木下アカデミー)が1回戦に勝利し、 女子単では日本から6選手が2回戦へ進出した。
写真:張本美和(木下アカデミー)/提供:WTT
長﨑美柚(木下グループ)は世界ランキング11位の申裕斌(シンユビン・韓国)を相手にゲームカウント2-0とリードを奪ったものの、前中陣での粘り強い両ハンドで得点を重ねた申裕斌が逆転し、長﨑は逆転で初戦敗退となった。
写真:長﨑美柚(木下グループ)/提供:WTT
予選を突破し本戦1回戦に出場した笹尾明日香(日本生命)は、劉瑋珊(リウウェイシャン・中国)と対戦。各ゲーム競り合いになったものの、相手の安定感が僅かに上回り、笹尾はゲームカウント1-3で惜しくも敗れた。
また女子ダブルスでは、平野美宇/長﨑美柚(木下グループ)、木原美悠(木下グループ)/張本美和(木下アカデミー)の2ペアが出場したが、両ペアともに1回戦で敗退となった。
写真:木原美悠(木下グループ)/張本美和(木下アカデミー)/提供:WTT
日本選手の試合結果、30日の試合予定は以下の通り。
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