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【Tリーグ】早田ひな「このチームで戦えて良かった」セミファイナルを戦った選手、監督それぞれの思い

早田ひなコメント

セミファイナルの勝利を振り返って

今回の5シーズン目、伊藤選手と私がいることで、外から見たら強そうに見えますが、例えば今日は、2日前にシンガポールから戻ってきて、万全の調子ではない状態で勝たなければならない。

私自身がシーズン中に怪我をしたこともあって、メンバーは揃っていますが、常に100%で戦うのが難しい状況がありました。

その中でダブルスが頑張ってくれたり、森選手がキャプテンとしてチームを引っ張ってくれたり、なんとかここまで来れたなという思いです。

チームメイトみんなでやってきたので、ファイナル勝っても負けても、5シーズン目、このメンバーでやってこれて良かったなと思っています。

日本生命レッドエルフというチームへの思いは

高校生の頃から日本生命で練習させてもらって、1stシーズンからこのチームでプレーさせて頂いています。もしもう1回選んでいいよと言われても、私は日本生命レッドエルフを選ぶだろうなと思います。

人の温かみがあるチームで、チームの一体感があります。

勝っても負けても全力。一緒に悔しがって、一緒に喜んでくれるスタッフの方たちの支えがあって、難しいなかでも、勝ってこれました。このチームにいて良かったなと思います。

国際大会が終わってすぐの試合で、単複の出場は大変ではなかったか

全日本が終わってから、3回くらい体調が悪くなって、自分で感じるほど卓球の調子が落ちるのが分かりました。しかし、どんな状況でもアスリートとして、会場に観に来てくださった方々、私がプレーしているだけで喜んでくださる方々がいます。

勝っても負けても最後まで諦めない気持ちを、日本代表の早田ひな、日本生命レッドエルフの早田ひなとして見せたい。今日(22日)のWBC決勝でも、大谷翔平選手が投げて優勝を決めたとき、それぞれ個人みんなにストーリーがあった上で、あの優勝がありますよね。

私自身もつらいときや嬉しいとき、様々な感情がありますが、観に来てくださった方に一人でも「ひなちゃんの試合観に来てよかった、感動した」って思って帰ってもらえるように、頑張りたいと思っています。

写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部

会場インタビューで、インド、シンガポールの反省を生かした、という言葉もありましたが

今日の試合は、ふと我に返ると、思ったより足に力が入らないことはわかっていました。今日は、偽りのままで、違う早田ひなの状態、「お前は動けるんだ」と、自分を越えられるように自分自身に言い聞かせて戦いました。

偽りの自分ではあるんですけど、最後、自分自身を超えられた1本だったなと思います。気持ちの面で負けなかったです。

ファイナルへの意気込みをお願いします

いま自分にできることは、まず休養して自分自身を整えることだと思います。試合になったら相手との勝負なので、今日の試合を経験できたことは、木下アビエルさんにはない、私たちのプラスのことだと思って、ファイナルを戦いたいです。

伊藤美誠コメント

連日試合が続いていますが

インド、シンガポールから帰ってきてまだ2日くらいですが、ヨーロッパほど遠くはないので、私は疲れもそこまでではないんですが、でも今日はいっぱい寝れそうだなと感じます(笑)。

今日も動きは良かったですし、1番2番で勝ってくれたので自分もリラックスしてできました。

ファイナルはどんな戦いをしたいですか

どんな場面でもリラックスして、のんびり試合ができたらなと思います。チームみんなと、自分自身を信じて戦いたいと思います。

「のんびり試合ができたら」という言葉が印象的です

Tリーグのような団体戦は、シングルスとは少し違う感覚です。チームメイトの戦っている試合を見ながら、良い緊張感を持って準備をするので、リラックスした状態で自分の試合に臨めました。

写真:伊藤美誠(スターツ/日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
写真:伊藤美誠(スターツ/日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部

ファイナルの相手、木下アビエル神奈川の印象は

選手が海外に行っているときも、日本国内に残った選手たちだけでも強いです。誰が試合に出ても勝つ可能性があるチームなので、自分たちは向かっていくだけ。今回、私たちはオーダーも3番まで開示しますし、挑戦者の気持ちです。

初めてのプレーオフの雰囲気はどうでしたか?

今日の会場くらいのサイズのほうが、卓球の試合は見やすくて、魅力を感じられるのではないかと思います。あとは、入場のときや、試合で1点取ったときに、近くで拍手をもらえるのが嬉しくて。

相手チームの応援も大きかったんですが、自分たちの応援だと思って、頑張りました。

トップおとめピンポンズ名古屋、若宮三紗子監督コメント

試合を振り返って

試合前から、第1マッチのダブルスに勝利しないと勝つことは難しいと思っていました。そのダブルスでフルゲームにもつれた末に敗れてしまったことが、敗因の一つかと思います。

またシンガポールスマッシュ後のスケジュール調整が上手くいかず、鄭怡静(チェンイーチン)選手が出場できなかったこともチームにとっては厳しい状況だったと思います。

オーダー開示について

オーダー交換の1時間前に、日本生命はダブルスのオーダーが開示されました。自分達としてはいつもよりは準備をすることが出来ましたが、相手が強かったです。

安藤みなみ選手の起用について

安藤選手は早田ひな選手に勝ったこともあるので、早田選手に勝って欲しいと思い2番に起用しました。終盤で持ち味のスマッシュにミスが出てしまった事が反省点かと思いますが、試合の内容は全体的にとても良かったと思います。

来シーズンに向けて

今季は初めてプレーオフに進出することができ、今までにない緊張感を感じました。毎年当たり前のように、このプレーオフファイナルの場に立つことが出来るようなチーム作りを目指していきたいと思います。

ノジマTリーグ2022‐2023シーズンプレーオフセミファイナル試合結果

トップおとめピンポンズ名古屋 0-3 日本生命レッドエルフ〇

鈴木李茄/南波侑里香 1-2 早田ひな/赤江夏星〇
7-11/11-6/6-11

安藤みなみ 2-3 早田ひな〇
11-9/7-11/5-11/12-10/7-11

南波侑里香 0-3 伊藤美誠〇
2-11/6-11/9-11

小塩遥菜 ‐ 森さくら

ノジマTリーグ2022‐2023シーズンプレーオフファイナル試合予定

3/23 19:00~ 木下マイスター東京 ‐ 琉球アスティーダ

3/26 18:30~ 木下アビエル神奈川 ‐ 日本生命レッドエルフ

文:ラリーズ編集部

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