
「厳しい戦いが待っている」日本生命・村上恭和総監督が紐解く、Tリーグプレーオフ オーダー決めの極意も公開
「オーダーは1人で決めている」
今の日本生命は選手一人ひとりに担当コーチがついているので、その方に選手の体調やコンディションについて相談することはありますが、オーダーは試合前日の夜から当日の朝に、1人で決めています。
チームで話し合うことが決して悪いとは思いません。しかし話し合ってオーダーを決めると、どうしても大衆的で予想されやすいオーダーになってしまいます。
相手チームの意表を突く攻めのオーダーを作るために、1人で組むという方法を採用しています。
1位の木下アビエル神奈川とは、2位の名古屋は10点、3位の日本生命は13点勝ち点差があるので、ダブルスとシングルス1、2番のオーダーを事前公表しなければなりません。
木下アビエル神奈川はダブルスからシングルス2番まで、対戦相手を選べるということです。
プレーオフ試合ルール
・全ゲームデュースあり、第3マッチで決着がついた場合、第4マッチを実施しない
・レギュラーシーズン勝点差0点~5点 下位チームのダブルスのオーダーを事前に公表
・レギュラーシーズン勝点差6点~10点 下位チームのダブルス、シングルス1番のオーダーを事前に公表
・レギュラーシーズン勝点差11点~15点 下位チームのダブルス、シングルス1、2番のオーダーを事前に公表
・レギュラーシーズン勝点差16点~ 下位チームのダブルス、シングルス1、2、3番のオーダーを事前に公表
日本生命は村上監督の武器の一つである、オーダー戦略が封じられる訳ですね。
木下アビエル神奈川は開示されたオーダーに対し、最も勝てる見込みのある選手を当ててきます。下位チームの選手は「勝てると思われてるのか、負けるものか」と奮起し、今まで以上に良い勝負になるかもしれません。
下位チームが不利であることに変わりはないですが、木下アビエル神奈川が100%有利とも言えないので、面白いルールだと思います。
「日本生命が一番強いとは思わない」
写真:木原美悠(木下アビエル神奈川)/提供:T.LEAGUE/アフロスポーツ
写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:T.LEAGUE/アフロスポーツ
名古屋はダブルスが強いので、その点で日本生命はやや不利ですが、チーム力ではほぼ互角だと思うので、セミファイナルでは良い勝負になるでしょう。
写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/提供:T.LEAGUE/アフロ
もちろん5連覇を果たしたいと思っていますが、他の2チームはメンバーが揃っているので、絶対的に勝てるという自信は無いというのが正直な思いです。まずはセミファイナル、挑戦者の気持ちでぶつかっていきたいと思います。
ノジマTリーグ2022‐2023シーズンプレーオフセミファイナル試合予定
3/22 19:00~ トップおとめピンポンズ名古屋 ‐ 日本生命レッドエルフ
ノジマTリーグ2022‐2023シーズンプレーオフファイナル試合予定
3/23 19:00~ 木下マイスター東京 ‐ 琉球アスティーダ
3/26 18:30~ 木下アビエル神奈川 ‐ 3/22の勝利チーム
取材・文:橘川広太郎
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