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平野美宇、世界ランク3位の中国選手に金星 長﨑美柚/シャンシャオナの国際ペアが勝利<卓球・シンガポールスマッシュ2023>

<卓球・シンガポールスマッシュ2023 日時:3月7日~19日 場所:シンガポール>

13日、WTTの最高峰の戦いであるシンガポールスマッシュ2023は大会6日目を迎え、男女シングルス、混合ダブルスの2回戦と男女ダブルスの1回戦が行われた。

平野が世界ランク3位を破る

女子シングルス2回戦に登場した平野美宇(木下グループ)は、世界ランキング3位の王藝迪(ワンイーディー・中国)と対戦した。

第1ゲームから平野がフォアサイドに切る鋭いドライブを駆使しながら王のラリーに食らいつき、バックハンドで押し切る形で先制する。

王藝迪
写真:王藝迪(ワンイーディー・中国)/撮影:ラリーズ編集部

第2ゲームでも多彩なコースに打ち分けながら緩急をつけた攻撃を見せる平野が連続得点を挙げ、勝利まであと1ゲームとなった。しかし、王が得意の粘り強いラリーで持ち直し2ゲームを連取する。

最終ゲームでも王の勢いは止まらないが、徐々に平野がバックストレートへの攻撃を使いながら追いついていく。王が先にマッチポイントを握るも、平野がデュースまで持ち込むと最後は平野のフォアハンドドライブがさく裂。満面の笑みで勝利の喜びを噛みしめた。

伊藤美誠
写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:WTT

一方、同じく2回戦に登場した伊藤美誠(スターツ)は、同世代である銭天一(チェンティエンイ・中国)と対戦。第1ゲームを伊藤が奪うも、銭天一が第2ゲームを取ってゲームカウントは1-1と並ぶ。

第3ゲームでも銭が試合の主導権を握り、伊藤は窮地に追い込まれる。迎えた第4ゲームでは、伊藤の強気のフォアハンドカウンターがさく裂し、接戦を制して勝負は最終ゲームへ。

銭天一(チェンティエンイ)
写真:銭天一(チェンティエンイ・中国)/提供:WTT

最終ゲームの前半は銭がリードするものの、後半では伊藤がリードする形で試合は進み、10-8で伊藤がマッチポイントを握る。しかしここで中国ベンチがタイムアウトを取ると、その後は銭が伊藤のミスを誘う形で得点を重ねる。

最後は伊藤のフォアハンドのボールがオーバーミスとなり、銭に軍配が上がった。

“本当に完璧な試合”戸上がベスト16へ

戸上隼輔
写真:戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部

男子シングルス2回戦には戸上隼輔(明治大)が登場。左利きのジョアン・ジェラルド(ポルトガル)との一戦に臨んだ。左利きのサービスに対するレシーブを課題としていた戸上だったが、得意の速攻攻撃で第1ゲームを奪う。

ジョアン・ジェラルド
写真:ジョアン・ジェラルド(ポルトガル)/撮影:ラリーズ編集部

第2ゲームも戸上が連取する。ジェラルドに隙を与えず、畳みかけるように攻撃を仕掛けた戸上が3-0のストレートで勝利。ベスト16入りを果たした。

試合後に戸上は、「本当に完璧な試合だった。引き続き上を目指して頑張りたい」と語った。

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