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「応援したくなるチームに」“人の力”が原動力 横浜隼人高校卓球部に潜入

卓球インタビュー 「応援したくなるチームに」“人の力”が原動力 横浜隼人高校卓球部に潜入

2022.09.21
この記事を書いた人 山下大志Rallys副編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏 @YamashitaRallys 関東を代表する卓球強豪校の1つが神奈川県にある横浜隼人高校卓球部だ。2022年夏の関東大会では学校対抗、女子シングルス、女子ダブルスで3冠を達成し、16大会連続でインターハイにも出場している。

卒業生としては、全日本ジュニアで優勝し、現在はTリーグ・日本生命レッドエルフでもプレーする笹尾明日香(日本生命)や、実業団で戦う永尾尭子(サンリツ)、小畑美月(デンソー)ら実力者を輩出している。

今回は横浜隼人女子卓球部顧問の岸昌宏先生と3年生主将の武山華子にそれぞれ話を聞き、横浜隼人卓球部の強さに迫った。

写真:横浜隼人高校卓球部/撮影:ラリーズ編集部
【横浜隼人高校卓球部】神奈川県の卓球強豪校。2022年の夏の関東大会では学校対抗、シングルス、ダブルス3冠を達成。16大会連続でインターハイに出場しており、日本生命レッドエルフの笹尾明日香やサンリツの永尾尭子らTリーガー、実業団選手を輩出している。このページの目次

  • [6 【特集】潜入・高校卓球部]()

「チーム力は日本一の自信がある」

写真:武山華子(横浜隼人高)/撮影:ラリーズ編集部
写真:武山華子(横浜隼人高)/撮影:ラリーズ編集部——横浜隼人と言えば、試合中の一体感が印象的です。何か意識しているんでしょうか? 武山華子:チーム力は日本一の自信があるので、みんなでミーティングを何回も重ねて、本番で盛り上がる試合ができるように目指してやってます。 ——ガッツポーズの仕方も皆揃っているなと思っていたんですが、決まっているんですか? 武山華子:ガッツポーズの仕方は統一してますね。 本来コロナ禍でなかったら、もっと盛り上がる感じだったんですけど、なるべく抑えてやってます。

ガッツポーズ
しっかりベンチに向かって両手でガッツポーズ武山華子:また、コロナで声が出せない分、表情で伝えることを意識してたんですけど、それだけじゃ伝わらなくて他のチームと違うことしたいなと思って、プラカードの案を出してくれた子がいてそこからプラカードを掲げることも始まりました。 プラカード
ベンチから言葉の書かれたプラカードを掲げて応援する
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“本当に普通の学校”が強い理由は「人の力」

続いては横浜隼人女子卓球部顧問の岸昌宏先生にチームの特徴を聞いた。

写真:横浜隼人卓球部岸昌宏先生/撮影:ラリーズ編集部
写真:横浜隼人卓球部・岸昌宏先生/撮影:ラリーズ編集部——横浜隼人卓球部はどういうチームでしょうか? 岸昌宏先生:うちの場合は条件提示をして勧誘もできないですし、寮はこれから作りたいとは思ってますけど、今はないので、全国から勧誘することもできないです。 また、練習場には空調がありませんし、体育の授業が終わって卓球台を出すという、本当に普通の学校です。

——それでもインターハイに16大会連続出場など、強くなれるのはどういう理由でしょうか? 岸昌宏先生:たくさんの人が、たくさんの視点で生徒に携わっています。 指導者もそうですし、もちろん保護者がいて、学校があって、卒業生だとか卒業生の保護者だとか、さらにうちの場合は地域で支えようというのもあるんです。

写真:横浜隼人卓球部の練習の様子/撮影:ラリーズ編集部
写真:横浜隼人卓球部の練習の様子/撮影:ラリーズ編集部岸昌宏先生:だからうちの特徴と言えば、人の力。 物質的なものではなくて、人の思いだとか気持ちだとか、そういったところが凄く原動力というか、エネルギーになってるんじゃないかなと思います。

写真:中高が混ざって練習を行う/撮影:ラリーズ編集部
写真:中高が混ざって練習を行う/撮影:ラリーズ編集部——地域に支えられているというのはどういうことでしょうか? 岸昌宏先生:実は横浜隼人中学・高等学校女子卓球部のための後援会がこの地域にあるんです。 近くの自治会長さんだったりだとか地主さんだったりだとか、この近所の方で組織してもらっています。このスタイルは全国でも本当に珍しいんじゃないですかね。

地域と一緒に進んでいくというのは、大きな原動力になっています。

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