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それでも実業団日本一を目指す3つの理由 ファースト代表取締役社長・浜野浩

コロナでも卓球事業を辞めようとは思わなかった理由

——でも、2020、21年と2年連続で全日本実業団は中止でしたよね。 浜野浩 総監督:毎年、中止が決定したときはがっくり来てました(笑)。 ——長引くコロナ禍で、卓球事業を辞めようという思いはよぎりませんでしたか。 浜野浩 総監督:全く思いませんでしたね。 ——なぜなんでしょう。 浜野浩 総監督:一度続けたことというのはずっと続ける性格でもありますし、やっぱり卓球事業を続けるためには、本職の会社を頑張らなきゃいけないというのは自分でわかっているので、会社を頑張る闘争心にもなりますからね。 浜野浩
写真:浜野浩 総監督/撮影:ラリーズ編集部## 私の満足で終わらせてはいけない

取材終わりに、悲願の優勝を果たしたらどうしますか、と尋ねてみた。

「そこで終わらせてはいけないなと。私の満足で終わらせてはいけないんです。選手たちにとってもそこがピリオドではない。次は総合団体を狙ったり、連覇を狙ったり」

そう言った後、浜野社長は、ふと気づいたように笑った。

「ま、1回も優勝してないのに言うことじゃないんですけどね」

ファーストが悲願の優勝を目指す全日本実業団は、2年の中止を経て、徳島県鳴門市のアミノバリューホールで6月30日に開幕する。

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