• HOME
  • 記事
  • 卓球
  • チーム全員が到達すべき「ある程度のレベル」とは?|頭で勝つ!卓球戦術

チーム全員が到達すべき「ある程度のレベル」とは?|頭で勝つ!卓球戦術

卓球プレーヤー向け チーム全員が到達すべき「ある程度のレベル」とは?|頭で勝つ!卓球戦術

2022.04.27
文:若槻軸足(卓球ライター)

卓球ライター若槻軸足がお届けする「頭で勝つ!卓球戦術」今回は「チーム全員が到達すべきある程度のレベル」とはというテーマでお話していく。

以前の記事で、チーム内で決まった相手とだけ練習していると技術的に上達しない選手が生まれてしまう、ということをお伝えした。そのため、決まった相手とだけ練習することのないようにして、全員がある程度のレベル以上の技術力になるように、チーム全体の底上げが必要だということである。

しかし、果たして「ある程度のレベル」とは一体どのくらいのレベルなのか。疑問に思う方もいるだろう。そこで本記事では、確実にここまでは到達したい「ある程度のレベル」とはどんなものなのかを具体的に示してみた。

このページの目次

  • [7 若槻軸足が書いた記事はこちらから]()

全員が到達したい「ある程度のレベル」①:レシーブを入れることができる

まずはレシーブだ。

例えば、ある選手がツッツキで下回転のサービスをレシーブすることはできるとしよう。そして順横回転のサービスに対してもレシーブができる。

しかし、バックサービスに対しては角度の出し方が分からず全くレシーブができない。これではいけない。これだと、バックサービスからの3球目の練習をしたい選手の練習相手になることができないからだ。回転の性質を理解して、どういう角度を作れば返球ができるのかをしっかりと理解することが大事である。

もちろん、相手のサービスが巧みで「バックサービスで横下か横上かの違いが分からずミスをしてしまう」といったことはあるだろう。それはいい。大事なのは「バックサービスに対してのラケットの角度」を知っているということだ。「バックサービスに対する適切なラケット角度を知らないのはまずいですよ」というお話である。それは最早、「そのサービスを出されたら僕は返せません」と言っているようなものだ。

そのため、しっかりとサービスに対する適切なラケット角度は頭に入れておく必要がある。

              googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-1579223839841-0'); });
           ## 全員が到達したい「ある程度のレベル」②:ワンコースでのブロックが安定してできる

次はブロックだ。

ブロックは攻撃以上に大切な技術であると私は考えている。練習者が打つボールをこちらのバックに集めてもらってブロックをする、というのはよくある練習パターンだろう。そのときに、「ブロックが満足にできないようでは誰の練習相手もできませんよ」というお話だ。

そのため、まずはバックハンドでのブロックがしっかり止まるようにならなければならない。

練習ならバック側に来ると分かっているため、ボールへの反応や予測といった要素は絡まず、難易度は高くない。ただ、バックとはいっても一球ごとに微妙にコースや球質は違うので、一本ずつ微調整をすることは必須だ。

深いボールや浅いボール、ループドライブ等への対応もしっかりできて、かつ相手のコートの狙った位置に返球ができるようになればオーケーだ。バックハンドのブロックができるのであれば、同じコースに打ってもらう練習の相手はバッチリ務まるだろう。

全員が到達したい「ある程度のレベル」③:フリック、ドライブ等の技術ができる

また、攻撃の技術も当然必要である。ドライブはもちろん、台上でのフリックなども必ずできるようになっておかなければならない。

「フォア前にサービスを出して、それをクロスにフリックしてもらったボールを、ドライブで3球目攻撃します」といった練習はよくあるパターンだ。そのフリックができないとなると、当然相手の求める練習ができないわけである。フォアハンドでのドライブ、フリックといった基本的な攻撃技術は必ず身につけておこう。

そこに加えて、バックハンドドライブやチキータもできるようになれば尚良しだ。

Rallys×パンダーニ コラボユニフォーム登場 オンライン限定販売ハイテンション裏ソフトラバー REDMONKEY ぼくらが欲しいラバーを作りました。Rallys編集部TAKUMANA もっと気持ちよく練習しよう。 NEW Original Tee ¥2,990## これらが全員ができればチーム力の向上につながる

ちなみに、これらの技術が「できる」というのは、必ずしも試合で使えるといった意味合いではない。「練習ではできるけど、試合では使えない」といったレベルで十分なのだ。

例えば、カットマンやペン粒高の選手は、試合の中でドライブを使うシーンは他の選手より少ない。だがしかし、練習では問題なくできるようにしておかないと、練習相手に非常に不便を強いることになってしまうのだ。

そして、ひとまずこれらの技術が練習でしっかりとできていれば、自分よりも強い相手とも問題なく練習ができる。そうなれば、いつまでたっても上手くならない子を減らし、チーム全体の底上げに繋がるだろう。

関連記事