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「人は宝」部員2人から立て直し関東学生リーグの強豪校へ 國學院大學男子卓球部に潜入

卓球インタビュー 「人は宝」部員2人から立て直し関東学生リーグの強豪校へ 國學院大學男子卓球部に潜入

2022.04.13
この記事を書いた人 山下大志Rallys副編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏 @YamashitaRallys 2021年12月に行われた関東学生秋季卓球リーグで、男女ともに輝きを放ったのが國學院大學卓球部だ。オープン開催のため昇降格はなかったが、男女ともに一丸となって戦い、男子は2部2位、女子は2部1位と堂々たる成績を残した。

今回は國學院大學卓球部の練習場にお邪魔し、男女卓球部それぞれの強さの秘密を探った。まずは男子卓球部について人見剛監督、村上達哉主将に聞いた。

写真:國學院大學男子卓球部/撮影:ラリーズ編集部
【國學院大學男子卓球部】昭和22年に創部された歴史ある伝統校で、現在は関東学生リーグ2部に所属する。2022年の全日本選手権では、現主将の村上達哉がシングルスベスト64、ダブルスでは鎌倉将輝/村上達哉ペアがベスト32まで勝ち上がった。信号器材でプレーする佐藤佑飛ら実業団選手も輩出。このページの目次

  • [7 潜入・大学卓球部]()

後輩部員が2人しかいないところからスタート

——人見監督はなぜ國學院大學卓球部の監督になられたのでしょうか? 人見剛監督:まず私が國學院大學在学中は卓球部の歴史で一番弱く苦しい時期でした。卒業する時には後輩が2人しかいないという本当に危機的な状況でした。 卒業してから、國學院大學の事務職員になり、部員集めからスタートし、今に至るという感じです。監督になったのは30半ばなので、今年で20年近くやっています。

写真:國學院大學卓球部練習場/撮影:ラリーズ編集部
写真:國學院大學卓球部練習場 冷暖房完備で抜群の環境を誇る/撮影:ラリーズ編集部——今だとスポーツ推薦で高校でトップクラスの選手も入っていますが、昔は全然違ったんですね…。 人見剛監督:ちょうど大学の入試制度も随分変更があった時代で、実はまだスポーツ推薦ができて10年ちょっとです。 そういう意味では部の歴史は長いんですけれども、その中でもいろんなことがありました。

——色んなものが積みあがって今の國學院大學卓球部があるんですね。 人見剛監督:コツコツコツコツやってきて、今では“國學院大學卓球部でやりたい”という人たちが集まってきて、チームが作られています。後は國學院大學を応援してくれる高校の先生方がいたり、そういう周りの人のおかげでここまで来れたと思っています。

写真:ミーティングで学生達に語りかける人見監督/撮影:ラリーズ編集部
写真:ミーティングで学生達に語りかける人見監督/撮影:ラリーズ編集部
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一人一人が納得して行動するように

——今、男女合わせて30人近くの部員がいる中で、監督としてはどういう点を意識していますか? 人見剛監督:一番は選手一人一人が納得して行動するようにしたいとは思っています。人にやらされているようでは伸び代がないので、ちゃんと突き詰めて話をしています。 私としては、納得させるために色々気づきを与えるようにはしていて、やっぱり学生が「やるぞ!」と思ったときに発揮する力はすごく大きいので、そういう学生を一人でも作りたいなとは思っています。

写真:練習前のミーティングで話を聞く國學院大學卓球部のメンバー/撮影:ラリーズ編集部
写真:練習前のミーティングで話を聞く國學院大學卓球部のメンバー/撮影:ラリーズ編集部——気づきを得て、自ら考えて行動する選手が多いことが特徴なんですね。 人見剛監督:全員が全員、団体戦に出られるわけではないですから、全体としては競争しつつもどこか活躍する場所がないかと考えて行動するということがチームの特徴でもあると思います。 全体の中の自分の立ち位置を築いてもらいながら、かつどうしたいかを積み上げて考えることを大事にしているのかなと思います。

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