【はじめて卓球部顧問になったあなたに】初心者セットを買っていいですか?
高ければ高いほど良いのか
では、高ければ高いほど良いのか、というと、NOです。
自分のレベルに不釣り合いな用具を使うと「オーバースペック」といって、使いこなせない状況が生まれます。
特に、弾みの要素で悪影響が出ます。
皆さんはブレーキが壊れている自転車に乗るでしょうか。
「止めることができる」という安心感が「攻撃する際の心の安定」に繋がります。
子どもたち同士を見ていても、“あまりに用具をコロコロ変える”ことで顰蹙を買っているケースも少なくありません。
中学校部活動では1枚上限6,000円まで
私も、ショップ店員の立場としては、高いラバーの購入や、たくさん用具を変えてくださるお客様はありがたいのですが、一方で指導者の立場もあります。
中学校部活動レベルでは、私は販売するラバーの価格の上限を1枚6000円までと定めています。それ以上のものを求められた場合は「一度親御さんと話さないと売れない」と回答します。
多くの場合、親御さんが卓球未経験で「これでなきゃならない」「これでないと勝てない」と子どもに説得されて、よくわからず購入されているからです。
「一般の人がF1の車は運転できないですよね?」というような表現で、親御さんにご説明します。
それでも押し通した子も、高校生になりバイトやお小遣いという自分の財布から出すようになると、現実的になって2,000円~1,000円くらい価格の下がったラバーを購入することも多いのです。
少なくとも、中学校部活動クラスでは、6,000円のラバーで十分だと思います。
蛇足ですが、私は6,000円のラバーを7年間使用し、大学日本3位になりました。
その頃よりラバーの性能はさらに進化しています。
大丈夫です。
連載記事一覧
X(Twitter)をフォローしよう
Follow @ssn_supersports
Follow @ssn_supersports