【卓球技術】ペン裏面使い必見!裏面バックミートの4つのポイント
2021.10.23 文:加藤拓也コーチのYouTube KATO卓ちゃんねるより
裏面打法といえばドライブやチキータに目が行きがちですが、ミート打ちも非常に重要な技術の一つです。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第7回では、裏面バックミートのコツとメリットを、加藤コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【加藤拓也(かとう たくや)】京都府・洛東高等学校から京都産業大学を経て、現在は天王山卓球スクール北山店でコーチを務め、子どもから大人までを幅広く指導する。戦型は右利きの中国式ペンホルダーでフォア表ソフト、バック裏ソフト。中学生から卓球を始めながら、全国大会出場経験も持つ。自身の個人チャンネルであるKATO卓ちゃんねるでは、中ペン、表ソフトの技術をメインに練習や試合の動画を多く配信している。(写真提供:本人)このページの目次
- [8 【連載】これができると試合が変わる!脱中級者講座 加藤拓也コーチ編]()
裏面バックミートのポイント
加藤拓也(以下、加藤):今回は裏面のバックミートについて詳しく解説していきたいと思います。
この技術を覚えることによって、バックショートよりも鋭いボールを送ることができますし、ナックルで相手が落としてくれる独特のボールを生み出すことができるので、是非とも覚えていただきたい技術です。
4つのポイント
加藤:裏面のバックミートをする上で注意したいポイントを解説していきます。
裏面バックミートのポイント①ボールとの当たり方
加藤:1つめは、ボールとの当たり方です。
裏面ドライブを振る時やチキータをする時はボールの上や横を捉えることが多いですが、裏面ミートを行う時は、ラケットの面をボールに対して真っ直ぐにして、ボールの真後ろを捉えます。そのために指の使い方が大事になってきます。
指先(特に中指と薬指)に意識を置くことでボールに対して真っ直ぐの面を作ることができます。
裏面バックミートのポイント②重心移動、体の使い方
加藤:2つめのポイントは、重心移動、体の使い方です。バックドライブをするときは左から右に重心移動を行いますが、裏面のバックミートは逆です。手先だけでなく体を使った右から左の重心移動を意識しましょう(バックショートの動きに近いです)。
裏面バックミートのポイント③2種類の打ち方を使い分ける
加藤:3つめのポイントとしては、ボールの威力を利用して飛ばす当て方と、自分の力で飛ばす当て方の2種類の当て方を使い分けるということです。
速いボールに対して裏面のバックミートを使う時は、相手の力を借りて打つのが良いです。スピードがあるので当てるだけでボールは飛んでいきます。
一方、ゆっくり飛んでくるループ系のボールに対しては、先程の打ち方だと体が突っ込んでしまうので、少しボールを引き込んで頂点を捕まえて自分の力で飛ばすということを意識しましょう。
裏面バックミートのポイント④手首の押しを加える
加藤:これは少し応用になるんですけど、ボールの威力を足す上で最後に手首の押しを足してあげるということです。最初からこれをすると不安定になってしまいますが、ある程度ボールが安定するようになったら、手首で最後の一押しを加えることによってより威力を加えることができます。
注意点としては、ラケットを内側に入れたところでインパクトしないようにしましょう。内側で当てると力負けしてボールがオーバーミスしやすくなります。正面や少し前で当ててあげると安定します。
実際の練習動画 4:33~
## 裏面バックミートをやることのメリット
加藤:ドライブの時はストレートに打つのが難しいですが、裏面ミートであれば、ボールを打つ時に体を打ちたいところに向けて腕をちゃんと出してあげればボールを狙った所に飛ばすことができるので、ストレートに打つことが簡単になります。
特にペン表の場合は、ドライブで打点を遅らせるよりも、速い打点でミート打ちを行う方が次のスマッシュに繋げやすくなります。
加藤:裏面のバックミートを覚える上で一人でやった方がいい練習について解説していきます。
一人でやった方がいい練習は止まるボールを打つ練習です。自分の手元にボールを落として、体を使ってミートで弾きます。
相手の回転を利用する打ち方よりも、威力がないボールに自分の力を足して打つ方が難しいので、その感覚を掴んでもらうのが大事になってきます。この練習は体の使い方だけでなく手首の押しを加える練習にもなるので、より威力のあるボールを出せるようになります。
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