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卓球における予測の重要性 来た球を返しているだけでは勝てない理由|頭で勝つ!卓球戦術

試合終盤で収集した情報を活かす

これらの読みが当たって得点にすることができれば、相手としては「何をしても読まれている」という感覚に陥り、もう打つところがないという心理状態になるのだ。このように、詰将棋をするかのごとく予測をしながらプレーができていれば、常にゲームを優位に進めることができる。

サーブ少し話を戻して、さきほど試合の序盤で相手の癖を見抜くというお話をした。しかしながら、当然相手もこちらの考えていることを読んでその裏をかこうとしてくるわけなので、ゲームを通して癖の通りのボールが来るとは考えにくい。では相手の「癖」が出るのはどういった場面かというと、それは2つあると筆者は考えている。

ひとつは終盤の競り合いでの緊張した場面だ。そういった状況では、相当経験を積んでいて冷静にプレーができる選手でない限り、個人の癖が出やすいといえる。

もうひとつは、相手が「打つところがない状態」のときだ。予測がはまってあなたが優位に立てており、「打つところがない」状態まで追い込めているのであれば、相手としてはもう自分が得意なプレーに徹するくらいしかやりようがないのである。

そのような状況にまで持っていくことができれば、試合序盤で収集した癖が活きてくるのである。その場面までゲーム序盤で収集した情報をしっかりと覚えておくことが大切なのである。

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予測を制してゲームを制する。もちろん全部が予測の通りにいくわけではない。ただ予測が外れたとしても、外れたという情報を得られるので、次に活かす事ができる。

しかし予測をせずに文字通り来た球だけを返していたのでは、それこそ何も考えていないようなプレーになってしまうはずだ。

特に同じ相手と2回目、3回目と対戦を繰り返したときには、必ず展開的に苦しいものになるだろう。

ぜひ今回の記事を参考に、予測する力を鍛えていって頂ければ幸いである。

若槻軸足インタビュー記事

>>『頭で勝つ卓球戦術』シリーズ著者・若槻軸足が社会人で全国5回でられたワケ

若槻軸足が書いた記事はこちらから

頭で勝つ!卓球戦術

>>【連載】頭で勝つ!卓球戦術

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