【卓球技術】表使い必見!表ソフトで角度打ちをする3つのメリットと注意点
2021.09.26 文:加藤拓也コーチのYouTube KATO卓ちゃんねるより
表ソフトを使っている選手にとって角度打ちは欠かすことのできない技術です。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第3回では、表ソフトの選手が角度打ちを使用することのメリットを、加藤コーチの解説を通して詳しく見ていきましょう。
【加藤拓也(かとう たくや)】京都府・洛東高等学校から京都産業大学を経て、現在は天王山卓球スクール北山店でコーチを務め、子どもから大人までを幅広く指導する。戦型は右利きの中国式ペンホルダーでフォア表ソフト、バック裏ソフト。中学生から卓球を始めながら、全国大会出場経験も持つ。自身の個人チャンネルであるKATO卓ちゃんねるでは、中ペン、表ソフトの技術をメインに練習や試合の動画を多く配信している。(写真提供:本人)このページの目次
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表ソフト、角度打ちのメリット
加藤拓也(以下、加藤):今回は表ソフトにおける角度打ちの重要性について解説していきたいと思います。
1.独特なボール(ナックルボール)を送れる
加藤:表ソフトで角度打ちを行うことの重要性の1つ目のポイントは、角度打ちならではの独特なボール(ナックルボール)を送り出すことができるということです。
角度打ちはボールの軌道が直線的、しかも重いナックル系のボールになるので相手がブロックをした時にボールを落としてしまいます。しっかりインパクトをして弾くだけで点になるようなボールになるのが角度打ちの特徴です。
2.非力な選手でもスピードのあるボールが打てる
加藤:2つめのポイントは、力がない選手でもスピードのあるボールが打つことができるという点です。
裏ソフトだとしっかり体を使わないと威力のあるボールを打つことが厳しいのに対し、表ソフトはインパクトの瞬間を意識すれば、力があまりなくても初速が速いボールを打つことができます。
身長があまり高くない方やレディースの選手でも、コンパクトなスイングで弾く技術を覚えることによって、相手に怖さを与えるような速いボールを送ることができます。
3.ボールが台から出るか出ないかの処理がやりやすい
加藤:3つめのポイントとしては、ボールが台から出るか出ないかの処理がやりやすいということです。
裏ソフトにも台上ドライブという技術がありますが、スイングが大きく、ラケットが台に当たることを恐れてミスが多くなります。
これに対して角度打ちはバックスイングが小さめで、台上のボールでもラケットをボールの少し下に入れてあげれば打てるので、多少短いボールにも合わせやすいのが特徴です。
角度打ちをする上での注意点
加藤:次に、角度打ちをする上での注意点を解説していきます。
1.姿勢の低さ
加藤:1つめは姿勢です。
身長の高い選手は特に注意してもらいたいのですが、角度打ちはスマッシュ系の技術なので、姿勢が高いとラケットだけがボールの下に入って不安定になってしまいます。
インパクトをする瞬間は目線がボールに近い方がやりやすくなるので、姿勢を低くするのを意識することが大事です。
2.打球ポイント
加藤:2つめは打球ポイントです。
打球ポイントは基本的に体の前で揃えてあげたいです。
体の後ろや体から離れたところでインパクトをするとどうしても不安定になってしまいます。時々不安定な位置で打球せざるを得ないことはありますが、基本的な打球ポイントを統一しておかなければ勝負所で入らなくなってしまうので気をつけましょう。
3.水平に振りすぎない
加藤:3つめの注意点はラケットを水平に振りすぎないということです。
スマッシュ系とはいっても、角度打ちは下回転に対する技術なので水平に振るとボールが落ちてしまいミスにつながります。
少しだけボールに前進回転を加えることを意識しましょう。しっかりと弾くことができれば、多少前進回転を加えても、相手のコートに着く頃にはナックルボールになっています。
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