【卓球技術】表使い必見!表ソフトの角度打ちの3つのポイント
2021.09.18 文:加藤拓也コーチのYouTube KATO卓ちゃんねるより
表ソフトを使っている選手にとって角度打ちは欠かすことのできない技術です。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第2回では、ペンホルダーのフォアに対する下回転を、角度打ちで返すコツと練習法を、加藤コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【加藤拓也(かとう たくや)】京都府・洛東高等学校から京都産業大学を経て、現在は天王山卓球スクール北山店でコーチを務め、子どもから大人までを幅広く指導する。戦型は右利きの中国式ペンホルダーでフォア表ソフト、バック裏ソフト。中学生から卓球を始めながら、全国大会出場経験も持つ。自身の個人チャンネルであるKATO卓ちゃんねるでは、中ペン、表ソフトの技術をメインに練習や試合の動画を多く配信している。(写真提供:本人)このページの目次
- [8 【連載】これができると試合が変わる!脱中級者講座 加藤拓也コーチ編]()
表ソフトの角度打ち
加藤拓也(以下、加藤):今回は表ソフトの必殺技といっても過言ではない角度打ちの解説をしていきたいと思います。切れた下回転や自分の中で打てると思ったボールに対して、ドライブではなく角度打ちで攻めていくことによって、表ソフト独特のボールを送ることができて得点に繋げやすくなるので是非とも覚えていただきたい技術です。
基本編:3つのポイント
加藤:角度打ちをする上で注意したいポイントを解説していきます。
角度打ちのポイント①姿勢と打球ポイント
加藤:1つ目は、姿勢と打球ポイントです。
まず、姿勢は低くしましょう。棒立ちでラケットだけが下がって、手が伸びた状態で打つと不安定になってしまいます。目線がボールの場所に来るくらいしっかり膝を曲げると良いです。
打球ポイントは基本的に体の前です。自分の力を加えやすいところでインパクトするのが一番安定するので体の後ろや遠すぎるところで打たないようにしましょう。
角度打ちのポイント②インパクト時に下半身の力を加える
加藤:2つめのポイントは、インパクトの瞬間に下半身の力をしっかり出してあげることです。
角度打ちはスイングが小さく見えるんですけど、しっかり下半身を使う方がボールの威力も安定感も出ます。
スイング自体は体の中心から始まるんですけど、溜めを作るときに少し右側に重心を乗せて左に回します。左側に壁を作って、ボールが当たる瞬間に力を加えて重心を左側にぶつけるイメージです。コンパクトなスイングを心がけましょう。
角度打ちのポイント③インパクト時に少し前進回転を加える
加藤:3つめのポイントは、インパクトの時に少し前進回転を加えることです。
ミート打ちみたいに直線的に飛ばしすぎると、ネットにかかるなどしてボールが安定しないので、ボールの下から前進回転を加える意識を持つと良いです。
ラケットの下側でインパクトするとよりやりやすくなると思います。相手のコートに着く頃にはナックルになっています。
実際の練習動画 3:38~
## 応用編:2種類の角度打ち
加藤:角度打ちにも2種類あります。カット打ちなどで使い分けると良いです。
相手のツッツキを利用する角度打ち
加藤:相手のツッツキに勢いがあるボールに対しては、軽くボールの下に入って、ボールの勢いを利用しながら打ちます。
頂点を捉えて自分の力で飛ばす角度打ち
加藤:相手の浮いたボールに対しては頂点を捉えて自分の力で打つと良いです。この時はしっかり体を使ってあげましょう。
## オススメの展開
加藤:今回は、私自身もよく行っているレシーブからの展開を紹介します。
相手のショートサーブに対して早いタイミングでバック側に深くツッツキをします。その後相手が軽くツッツキで返してきたボールを回り込んで一発で仕留めます。
注意点としては、ツッツキをした後に素早く戻って、台との距離を置いて待ちを作ることを意識しましょう。
実際の練習動画 7:42~
## 最後に
加藤:角度打ちを使うことによって表ソフトならではのボールを打つことができるので、積極的に取り入れてもらいたいです。ボールが直線的に飛んでいき難易度が高めの技術になりますので、ボールをしっかり見極めることは忘れないようにしましょう。
今回の内容を参考にして表ソフトの角度打ちを習得しましょう!
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