【劇場で卓球を】プロ卓球チーム・T.T彩たまの挑戦「卓球観戦の付加価値を高めたい」
公共施設で開催する意義
取材を通して、地方の公共文化施設での開催という点にも意義を感じた。
一つは、多くの卓球プレーヤーにとって、本来、公共施設はとても親和性が高いからだ。多くの卓球プレーヤーにとって、スポーツセンターや公民館は、一般的な練習場所だ。スタジアムの場所は知らなくても、卓球台のあるスポーツセンターの場所は知っているという卓球愛好家は多い。
写真:和光市役所・サンゼリアホールへの道、「和光市駅」南口から徒歩13分/撮影:ラリーズ編集部もう一つは、公共文化施設の“貸し館”事業もまた、ウィズコロナの地域社会の中で変わっていくからだ。
そのとき、住民の“誇り”や“無形の財産”となりうるものを、地域の公共文化施設は応援し、育てていく役割を担ってほしい。そして、各施設が個性を発揮していくなかに、地元プロ卓球チームのホームゲーム開催、というプログラムがあることが、地元住民にとって一つの誇りになってほしい。
競技に必要な面積そのものが小さな卓球には、既存の公共文化施設の新しい活用方法がきっとある。
## 幕を降ろすな
もちろん、コロナ禍でのスポーツ興行は、引き続き困難と共にある。
でも、劇場の言葉を借りるならば、“Show must go on”(一度開いた幕を降ろすな)の精神にもどこか通じる気概で、Tリーグ、チーム関係者、選手たちの懸命な挑戦は続いている。
今季のTリーグ開幕は、男子9月9日、女子10日に迫る。
T.T彩たまの和光市民文化センターサンアゼリアでの試合は、9月22日を予定している。
写真:和光市役所内に掲示された告知/撮影:ラリーズ編集部## 上田仁・復活物語
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