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死ぬまでできる!?卓球の3つの魅力とは
卓球の魅力③生涯スポーツとして楽しめる
そして私が最も素晴らしいと感じている点が、卓球は死ぬまでできるということだ。
バレーボールやバドミントンなどの激しいスポーツは、一定の競技性を保った状態、つまり「勝負に勝つ」目的で生涯続けるのは、日頃から相当な鍛錬が必要になってくるだろう。しかし卓球の場合は、通常に運動ができる程度の体であれば、それほど負荷をかけることなく競技を続ける事ができる。
トップレベル層においても、ルクセンブルクの倪夏蓮(ニーシャーリエン)選手は58歳で東京五輪でプレーをした。還暦を間近に控えながらも世界で戦う選手なんて、そうそう聞いたことがない。
写真:倪夏蓮(ニーシャーリエン・ルクセンブルク)/提供:ロイター/アフロ選手生命が長いことについては、卓球に必要なのが単純な身体能力だけでなく頭の賢さや手先の器用さであることも要因である。
しかしそれ以上に大きいのは、卓球は圧倒的に怪我が少ないスポーツだということだ。飛んだり転がったりといった激しい動きは他のスポーツと比べてかなり少ないし、選手同士の接触もほとんどない。打球を顔面に受けたとしても、ボールの重さはわずか2.7g程度だ。
もちろん怪我がゼロというわけではないが、他の一般的な競技よりも怪我が少ないのは明らかだ。多少のブランクがあっても、年齢を重ねていても、安全にプレーができる。健康維持という側面もあるだろうが、しかしおそらくほとんどの方は、いくつになっても「勝負に勝つ」ことを目的にプレーを続けているのだ。
写真:ティモ・ボル/提供:ittfworld全日本選手権ではマスターズという種目があり、それは30代、40代、50代と年齢別の区分けがされている。各年代に強者がひしめいており、自分の年齢がその年代に差し掛かると、各々がそこへ出場すること、さらには勝ちを重ねることを目標に日々切磋琢磨しているのだ。
さらに東京選手権においては、なんと90歳代の部まであるではないか。こんなスポーツが他にあるだろうか。
## 卓球の魅力まとめ
私は中学校から卓球を始め、かれこれ20年卓球をプレーしていることになる。20年前と今では、体の大きさも違うし、技術や知識の量も違う、ラケットやラバーといった用具も、プレースタイルも何もかもが違う。
しかし卓球が好きだと言う気持ちは、昔も今も全く変わらない。その気持ちはおそらくこの先20年も変わらないだろう。
卓球は観るにしても、やるにしても、本当に魅力がたくさん詰まった競技である。
改めて言う、私は卓球が大好きだ。そして死ぬまで卓球をし続ける。それが私の当面の目標である。
若槻軸足インタビュー記事
>>『頭で勝つ卓球戦術』シリーズ著者・若槻軸足が社会人で全国5回でられたワケ
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