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死ぬまでできる!?卓球の3つの魅力とは
卓球プレーヤー向け 死ぬまでできる!?卓球の3つの魅力とは
2021.07.31 文:若槻軸足(卓球ライター)
卓球ライター若槻軸足がお届けする「頭で勝つ!卓球戦術」
遂に東京五輪が開幕し、連日熱戦が繰り広げられている中、今回は「卓球の魅力とは」というテーマでお話していく。
前回のリオ五輪での日本選手団の活躍から、爆発的に卓球人気が広がり、今や中学校での部活動で運動部の中では卓球部が1、2を争う人気だという話をよく耳にする。メディア報道やバラエティ番組でも卓球選手が取り上げられることも珍しくなくなった。
そんな卓球の魅力について、前回の記事では観る側の立場から語ったが、今回はプレイヤーの立場に立って私の持論を展開していきたい。
このページの目次
- [6 若槻軸足が書いた記事はこちらから]()
卓球の魅力①手軽である
まず卓球の魅力として挙げられるのがその手軽さだ。
写真:ラケットとボール/撮影:ラリーズ編集部卓球に必要なのは卓球台とそれを置く部屋、ボールとラケット、そしてプレイヤーが二人いれば成り立つスポーツだ。野球ならば9人、サッカーならば11人、しかもそれぞれ2チーム、合わせて20人程度がいないとできないのだ。
たとえば学生時代に野球やサッカーをやっていた方でも、社会人になってから20人近くの大人を集めるのは相当難しいものだ。
さらに言えば、より本番に近い状態で試合を行うためには、審判という存在も必要になる。
球技以外でも柔道や剣道などは、やはり審判がいないと公正に試合を行うのはなかなか難しいのではないだろうか。ただ卓球の場合はルールが明確で、プレイヤー同士でジャッジを行うことができるので、特段審判という存在が必要にはならない。卓球をやりたいときは卓球仲間が1人いればそれでオーケーなのだ。
写真:ラボライブレーティング大会の様子/撮影:ラリーズ編集部またそのフィールドも、近くの小中高いずれの学校においても、「ウチに卓球台は置いてません」といったところはまずないだろう。地域の公民館やスポーツクラブ、そして個人が営む卓球場など、卓球ができる環境というのは実はものすごく多い。卓球ができる場所というのは探せばいくらでもあるはずだ。
さらに、卓球は屋内競技なので天候の影響を受けない。
写真:全農杯 2021 全日本卓球選手権大会 (ホープス・カブ・バンビの部)会場/撮影:ラリーズ編集部雨が降っていても真夏の猛暑でも、多少の影響はあるもののプレー自体ができないといったことはまずないだろう。その点も非常に恵まれているといえる。人数的の面でも、環境の面でも、そして天候の面でも卓球はあらゆる点で恵まれており、あらゆるハードルが低い非常に手軽なスポーツなのである。
卓球の魅力②様々な選手同士で試合が成り立つ
卓球は競技レベルの幅がとても広い。というのも、単純な競技経験の年数や、身体能力といった要因だけでは勝敗が決まらないからだ。
写真:全日本選手権ホープス優勝の香取悠珠子(卓桜会)/撮影:ラリーズ編集部パワーやスピードよりも、頭脳や賢さ、作戦の巧みさといった要因が勝敗を大きく分ける。そのため小学生と大人が対峙しても、試合が成り立ちうるのだ。作戦を工夫したり、性質の異なるラバーを使ったりして相手にミスを誘うやり方もある。あるいはプレースタイルの相性というものもある。
そしてそこへ加えて、心理戦の要素が加わってくる。大きな舞台になればなるほど緊張するもので、そうなれば試合の流れもめまぐるしく変わるし、大逆転劇も起こりやすい。もう卓球は複雑な要素の絡まり合いで、試合でどちらが勝つのかは、対峙してみないと分からないのだ。
写真:東京五輪で大逆転劇を演じた水谷隼(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)/提供:ITTFそれは女子と男子の試合でも同様だ。男子は1球ごとのパワーやコート全面をカバーする脚力などに優れているが、女子選手はタイミングの早さや、ラリーのテンポなどに優れている。そういった全く異なる部分にそれぞれの特徴が現れるので、一概に女子よりも男子が強いとは必ずしも言い切れないのだ。
さらに、個人戦でもこれだけ複雑な要素が絡まり合っているのに、ことダブルスとなるとさらに分からない。
写真:水谷隼(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)/提供:ITTF単純に1+1=2となるのではなく、ペアリングによっては1+1=3にも4にもなりうるのがダブルスである。さらにそこへ男女がペアを組む混合ダブルスという種目もある。卓球は、目に見えて分かりやすいパワーやスピードではなく、目に見えない部分が勝敗を大きく分けることになる。そいうところに卓球の面白さがあるのだ。
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