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名門・上宮高校に潜入 打倒日本一のために貫く“ハイリスク・ハイリターン”な超攻撃卓球

赤マット、空調、テレビモニター…充実の練習環境

練習環境の充実ぶりについても、小林監督に聞いた。

上宮高校
写真:上宮の練習場/撮影:ラリーズ編集部——赤マットで空調も完備と練習環境もかなり良いですね。 小林監督:コロナで去年の5月末まで休校になってて、6月1日からここが使えるようになったんですよ。 それまでは1階と地下に教室を改造した卓球場があって、1階は卓球台3台、地下は5台くらい置いていました。

旧卓球場
写真:上宮高校卓球部の旧卓球場/提供:上宮高校小林監督:地下はラリーでバックスイングを取ったら当たるような狭いところだったのでメインは1階の3台を使っていました。そこで30年くらいやっていました。 旧卓球場
写真:上宮高校卓球部の地下卓球場/提供:上宮高校——そんな環境で日本一になっていたとは驚きです。 小林監督:ただ、ルールが変わって打ち合いも多くなったので、ちょっと広いところにいかないとなと思っていました。 ちょうど校舎建て替えで動くチャンスがきたので、学校にちょっと融通してもらって、元々図書館だったここを改造して卓球場にしてもらいました。僕がいろんな学校や卓球場を見てきた中の理想を、できる範囲の中でやってもらいました。

——どこら辺にこだわったんでしょうか? 小林監督:例えば、床がコンクリートだったのを卓球の競技用マット入れてもらったり、壁にはテレビモニターを設置しました。 写真:上宮の練習場の柱にはテレビが設置されている/提供:上宮高校
写真:上宮の練習場の柱にはテレビが設置されている/提供:上宮高校——テレビモニター気になってました。 小林監督:大きいテレビではできるだけ世界の大会など見本になりそうな選手の映像を多く流す。 卓球台の近くのテレビはカメラが後ろに付いてて、つけたら何秒か遅れでプレーが見れるようになってるんですよ。そういうのも盛り込みました。

写真:練習に打ち込む上宮の選手たち/撮影:ラリーズ編集部
写真:練習に打ち込む上宮の選手たち/撮影:ラリーズ編集部——昔とは環境が大違いですね。 小林監督:昔はどうやって少ない台で練習するかという工夫がまず必要でした。でも今は、強くする工夫をするだけになった。 昔から練習場が良くなると弱くなるチームが多いので、この1、2年は特に頑張ってやらなあかんなと思ってます。

写真:小林一弘監督(上宮高校)/撮影:ラリーズ編集部
写真:小林一弘監督(上宮高校)/撮影:ラリーズ編集部## インターハイでは「一発逆転できるような試合を」

——最後に、夏のインターハイに向けて今年のチームはどうでしょうか? 小林監督:変わらず名電に勝ちたいと思ってやってるので、名電以外のところにポコっと負けることは全然あります。 でも、名電のところまで行って名電にどんな卓球ができるか。1年間、コロナで試合をやってなかった中、選抜で戦えたのである程度明確になってると思います。

——インターハイの目標としては? 小林監督:組み合わせ次第なので、ベスト8に入りたいとかベスト4に入りたいとかはあんまりないです。そこを意識すると、負けたらあかんチームにちゃんと勝とうとして、面白くない卓球になってしまうので。**元々一発逆転しないといけないような選手ばかり入ってきてるので、一発逆転できるような試合をさせたいなと思ってます。**もちろん日本一にはなりたいですけど、日本一のチームとやって、日本一のチームに勝ちたい、という感覚ですね。

上宮卓球部は、実績を持つ選手が少ない中、“打倒日本一”を果たすべく超攻撃卓球を貫いている。関西の雄が全国の舞台で、日本一のチームを相手に一発逆転の大物食いを見せられるか。夏のインターハイでの上宮から目が離せない。

取材動画はこちら

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御内健太郎
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